アメリカでハイブリッド勢が大躍進。EV神話のメッキがはがれて…この後どうなる?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 173
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 173
自動車業界関係者の多くは、将来的にはBEVが主流となると見ているようです。
ただ、ここでいう「将来」とは少なくとも十年単位の話であり、向こう数年という話ではありません。
具体的なタイミングについては、世界各国の情勢に大きく依存するため、自動車業界の関係者であっても予測することは難しいというのが実際のところです。
にもかかわらず、一部の自動車メーカーやメディアでは、より近い将来にBEVが中心となるかのように喧伝している例が散見されます。
ただ、少なくとも日本においては、ある日突然ガソリン車(内燃機関車)に乗ることが禁じられるということはありえません。
もちろん、ガソリンスタンドが減少傾向にあることを考えると、ガソリン車(内燃機関車)に乗り続けるよりもEVに乗り換えるほうがメリットがあるというユーザーがじょじょに増えていくと予想されます。
しかし、そのタイミングはユーザーによってまちまちであることは言うまでもありません。
逆に言えば、その時がくるまで、無理にEVを選ぶ必要はないということです。
日本をふくむ多くの国がEV推進政策を採っていることを考えると、将来的にはEVが主流となるのは既定路線であり、その意味で、EVは決して一時の「ブーム」ではありません。
一方、実際にEVを選ぶかどうかを判断するのは、ひとりひとりのユーザー自身です。
クルマを選ぶ基準はユーザーによって千差万別です。そのため、すべてのユーザーにとって「最適解」と言えるクルマは存在しません。
であるならば、どのようなクルマを選んでも、それを他人が否定することはできないはずです。
たしかなことは、自身のライフスタイルに合ったクルマを選ぶことがクルマ選びの「最適解」であり、それがどのようなパワートレインであるのかは本質的には重要ではないということです。
EVを取り巻く議論が混沌としているからこそ、自身がクルマになにを求めるのかを明確にすることがなによりも大切です。
<終わり>
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<写真:トヨタ>
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