この先もガソリン税は下がらない！ そう断言できる最大の理由は日本の安全保障にある

写真：アフロ

「ガソリン税」の撤廃や引き下げを望む声は多いが…

ガソリン価格の高騰が進むなか、ガソリンに関する税金についての議論も熱を帯びています。

当然のことながら、ガソリンは国民生活に直結するものです。そのため、国益の面から見ても、ガソリンを安価かつ安定して入手しやすい環境を構築することは、政府がすべき最重要事項のひとつであることは言うまでもありません。

にもかかわらず、ガソリンには多くの税が課され、その比率は実売価格のおよそ4割にもおよびます。

その大部分が「ガソリン税（揮発油税および地方揮発油税の総称）」です。つまり、このガソリン税が撤廃もしくは減税されれば、ガソリン価格が引き下げられることになります。

ただ、現在のところ、ガソリン税の撤廃や引き下げに関する具体的な動きは見られていません。むしろ、歴史的に見れば、ガソリンに関する税は増える一方です。

その点について、政府の対応を批判する声は少なくありません。

しかし、批判の目的が首相や政権の交代にあるのならともかく、「ガソリン税の撤廃・引き下げによって、ガソリン価格を安くする」というものであるなら、残念ながら、それが実現することは絶対にないと断言することができます。