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トランプ砲が日本メーカー狙い撃ち。TPPよりNAFTAに注目

トランプ砲が日本メーカー狙い撃ち。TPPよりNAFTAに注目

日産自動車のメキシコ・アグアスカリエンテス第二工場(写真:日産自動車)

アメリカが輸入する車の半分は日本ブランド

なぜ、日本とメキシコが槍玉に挙げられるのか。563万台の輸入車の内、メキシコからは195万台(35%)、日本からは159万台(28%)も輸入しているので、どうしてもメキシコと日本がトランプ砲のターゲットにされてしまう。さらに、日本から輸出されるのはほとんど日本メーカー製の自動車であり、メキシコからアメリカに輸入される台数にしても、アメリカメーカーに次いで多い。JETROの資料では2015年にメキシコで生産される各メーカーのアメリカ・カナダへの輸出はおおよそ次のような数字となる。

===メキシコ生産でアメリカ・カナダに輸入される台数====
GM=約46.8万台
フィアット・クライスラー=約43.5万台
フォード=約38.4万台
・・・・・・・・・・
日産=約41.2万台
ホンダ=約13.5万台
トヨタ=約9.8万台
マツダ=約7.6万台
==============================

これらの数字はカナダも含まれるが、アメリカの輸入車の多くがメキシコと日本からやってくる。企業の国籍別でみると、アメリカが輸入するクルマの50%は、日本とメキシコで生産される日本メーカーブランドなのだ。それだけ日本メーカーがアメリカのユーザーの好みを熟知し、リーズナブルな価格と品質で人気となっているともいえる。

メキシコ批判の背景にはNAFTA(北米自由貿易協定=アメリカ・カナダ・メキシコ間で非課税貿易できる協定)という制度が存在する。トランプ大統領はこのNAFTAからの離脱も考えている。ただし、その影響はむしろデトロイト3のほうが大きいかもしれない。

というのも自動車産業は様々な技術や部品を使うので、サプライチェーンは複雑に絡み合う。メキシコで組み立てるクルマの部品はアメリカで作られるモノもある。最終的な組み立て工場のことだけを考えてはいけないはずだ。

TPPよりもむしろNAFTA離脱のほうが、日米自動車産業に大きな影響があるのではないだろうか。しばらくはNAFTAの行方に注目しておきたい。

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