新型911ターボSは新シャシーや空力システムにタイヤ温度モニターまで装備して走りを進化させた
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 97
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 97
さて、いよいよ新型ターボに乗り込む。インテリアはすでにスタンダード992カレラでお馴染みの、中央にアナログタコメーターを備えた5連メーターと、ダッシュボードにある7インチのモニターが水平に並ぶ。スターターキーを回して、セレクトスイッチのDを選択、右足でスロットルペダルを踏み込む。加速フィールは圧巻で、ドライバーも予期しないほど強いGでバックレストに体を押しつけられる。デジタルスピードメーターはまるで壊れてしまったかのように数字を上げてゆく。
ちなみにニューターボは旧型よりも40kg重くなっているが、カタログでのデータは200km/hまでの加速所要時間は8.9秒(カブリオレ9.3秒)と向上、アウトバーンでもちょっとした空きがあればすぐにでも到達可能だ。また4WDと4WSのおかげで、こんな高速域での直進安定性、ステアリングの座りの良さは「安心で快適」と表現できるほどである。突然、前に割り込まれてもフロント420mm×40mm、リア390mm×32mmサイズのPCCB(ポルシェ セラミック コンポジット ブレーキ)の強大でコントローラブルな制動力によって空車重量1710kg(DIN)、総重量2080kgのオープンボディは見えない空気の壁に当たったように速度を落とす。
アウトバーンを降りてワインディングロードへ向かうと、ここでもその走りは想像を超えるものだった。新しく採用されたミックスサイズタイヤと新たにチューニングされたスポーツシャシーはニューターボにアジャイルでダイナミックなハンドリングを約束している。コーナリングはほぼニュートラルで、峠道の登り坂では特にハングオンタイプの4WDシステムによる理想的なトラクションと、正確なインフォメーションをもったステアリングを操りながらターボをコントロールする楽しみを享受することができた。
ところで、この911ターボには量産車ではおそらく世界初と思われるタイヤ温度モニターが採用されている。レーシングカーではすでに見られる技術であるが、モータースポーツに長く携わってきた開発担当主査のフランク・ヴァリザーは「パフォーマンスを安全に楽しむには必要なディバイス」と言う。
最後に価格だが、ドイツでの19%の付加価値税込みでクーペが21万6396ユーロ(約2540万円)。今回テストしたカブリオレが22万9962ユーロ(約2700万円)と発表されている。ちなみにこれまであった「S」のつかないターボについては、今のところポルシェからの正式発表はない。
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
トーヨータイヤが小型EVトラック専用スタッドレスタイヤ『NANOENERGY M951 EV』を発表
出力大幅アップ! ブリッツから『ジムニー』MT用・専用ECU付きボルトオンターボシステムが登場
鉄仮面な“BMWグリル”付き「バイク」実車公開! 美しすぎるシルバーボディがたまらない! MOTOR FORCEの「R100/7」とは
いま大型トラックは小径タイヤが人気! どんどん大径化する乗用車とは真逆のトレンドなワケ?
グーマガ 今週のダイジェスト【5/4~5/10】GW中のスクープ、見逃してませんか?
もてぎでド迫力のトライアル世界選手権が開催 ロードレースにはない選手と観客の一体感がスゴい!
Moto3フランス予選|日本勢が全員Q2進出も上位ならず。ポールポジションはダビド・アロンソ
HKSの車高調「HIPERMAX S」にテスラ「モデル3」「モデルY」用が登場! スタイリッシュにローダウン
[15秒でわかる]ホンダ『フリード』新型…2種類のボディタイプで個性を強調
史上最もアクティブなクラウン!?トヨタ「クラウンスポーツ Z HEV」の遊び方
かつての愛車マツダ・サバンナをリメイクし“マッド・マイク”が10年ぶりにD1GPへカムバック
クルマの「サイドブレーキ」なぜ必要?「P」レンジのみで駐車はNGって知ってた? 正しいブレーキのかけ方とは
どちらがお好み? コンパクトミニバン対決!「新型フリードvsシエンタ」注目ポイントはココだ
オラオラ系エアーに車中泊クロスター。ホンダアクセスの新型フリード用パーツがなかなかイケてる
【えっ、もう受注開始?】新型「フリード」今日から予約可! 6月の発売待ちは悪手。販売店ナマ情報
レクサスLM“3列6人乗り”ついに発売! 4人乗りと何が変わった? 1500万円でライバルは高級SUV
新型「フリード」は2連ラインLEDの未来顔! 「エアー」登場でまさかのステップワゴン方式に
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由