なぜ信号機のない横断歩道に歩行者がいても止まらないのか
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹 1
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信号機のない横断歩道の手前には「横断歩道又は自転車横断帯ありの路面標示」が必ずペイントされている。ひし形のアレだ。アレを見たら即、ルームミラーで後続の状況を確認しながら絶妙な、そして徐々なる減速を実行する。
たったそれだけのことで、後ろのワケわからん奴からドカンと掘られる可能性など(もちろんゼロにはできないが)かなり減らすことができるのだ。「運転がうまい」というのは、なにも山坂道をぶっ飛ばせる技術のことではなく、こういったことが普通にできることを指すと思うのだが、いかがだろうか。
「自分が止まっても、対向車線から来る車に歩行者が轢かれちゃいそうだから」という問題への対処は、確かにこれよりは少々難しい。だが決して解決不可能な話ではない。
わたしならば、以下の方法で対処するだろう。
信号機のない横断歩道を渡ろうとする歩行者(例えば小さな子供を連れたお母さんだ)を視認し、わたしは止まる。そして歩行者は横断歩道を渡りはじめる。すると刹那、対向車線をいかにもアタマの悪そうな車が推定時速70kmで突進してくるのを確認。死角の関係で、このままいくと母子とDQN号が接触してしまう可能性あり! さてどうする!!!
こんな時こそ「クラクション(ホーン、警笛)」の出番である。
普段はほぼ鳴らさない、音色も実はよく把握していない愛車のクラクションを、この時とばかりに全力で「ぷあああああああああっ!!!」と鳴らせば、DQN号が驚いてブレーキングするかどうかは知らないが、少なくとも母子は足を止めるだろう。そしてDQN号の通過後、母子は無事に横断歩道を渡り終えるだろう。
本当は、こんな面倒な方策などいっさい不要なニッポンの交通社会になるに越したことはない。いつの日か、欧州のような「歩行者の安全をごく自然に優先できるドライバーが大半である交通社会」が本邦でも実現することを、わたしは強く願っている。
そのためには「いつの日か」ではなく「今」、ドライバーは例の道交法を思い出さねばならないのだ。
(ジャーナリストコラム 文:伊達軍曹)
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伊達軍曹(だて ぐんそう):自動車コラムニスト
外資系消費財メーカー勤務を経て自動車メディア業界に転身。「IMPORTカーセンサー」編集デスクなどを歴任後、独自の着眼点から自動車にまつわるあれこれを論じる異色コラムニストとして、大手メディア多数で活動中。
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