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「911 R」に超速試乗。すべてを削ぎ落とした公道レーサーの実力は?

ターボSを凌ぐ2.7kg/psのパワーウエイトレシオ

一方、リアに搭載されるエンジンは911 GT3 RSから移植された4.0リッター水平対向6気筒で、もちろんターボではなく自然吸気、最高出力500ps(8250rpm)、最大トルク460Nm(6250rpm)を発生する。パワーウエイトレシオは2.7kg/psで、911ファミリーで最大の出力を誇るターボSの3.0kg/psさえ下回り、0-100km/hが3.8秒、最高速度は323km/hと公表されている。

実は911 Rというモデルは1967年に当時の開発担当であったDr.ピエヒが大学で学んだ航空技術を生かしておよそ800kgにまで減量、30台近くがコンペティション用に生産されたことがある。しかし開発担当のアンドレアス・プロイニンガーによれば今回の911 Rはモータースポーツの事は全く考慮されておらず、その象徴としてロールケージは装備されない。聞こえは悪いが徹底した公道レーサーである。

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