パサートヴァリアント、「GTE」とディーゼルの「TDI」にドイツで試乗
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:編集部、フォルクスワーゲンAG
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宿泊していたホテルに充電設備が無かったこともあり、パサートGTEはハノーファーの街でEモードを使うことができなかった。アウトバーンでの燃費を犠牲にしてバッテリーチャージモードを選び、電力を増やしておくべきだったか。いや、それでは本末転倒だろう。このあたりにPHEVのジレンマがあるが、一回の走行距離が短い日本ならば、街ではEVに徹することもできるPHEVのメリットを享受できるだろう。もちろん、自宅やオフィスなどに充電設備が確保できることが前提だ。
こうした使用環境を鑑みると、ドイツ市場であってもEVやPHEVの普及が一気に進むとは考えにくい。一方で、約50万円にもなるインセンティブや、ボーナス扱いで会社が一部を負担して個人が使うというドイツで多く見られる購入スタイル(個人にも会社にもメリットがある)などを考えると、じわじわとだが確実に進む可能性は高い。とはいえ、しばらくのメイン市場は北欧や中国だろう。
パサートTDIとGTE、現時点ではTDIの方に多くの魅力を感じる。そうは言っても日本では乗れないではないか! という方に朗報がある。ジュネーブショーでのあるインタビューの席で、VWの国際マーケティングを束ねるユルゲン・シュタックマン氏が、「日本でもディーゼル導入を発表します」とさらっと言ったのだ。そして、その言葉を聞いた日本法人のティル・シェアVGJ社長が、「あっ……(それはまだ言っちゃだめなのに)」という表情を見せたことで、さらに真実味を帯びた。
実際にはまだ国交省や環境省などとの調整が残っているとのことだが、まずは「パサート/パサートヴァリアント TDI」から導入する予定。そう遠くない将来には、「ティグアン TDI 4MOTION」も期待していいだろう。
今年前半はフェイスリフト版の「新型up!」や「新型ゴルフ」の日本導入を予定しているVWだが、秋の東京モーターショーぐらいには待ちに待った「ディーゼル導入」をアナウンスしてくれるはずだ。
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