新型車登場で消費に弾み 5月マーケット概況
掲載 更新 carview!
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昨年、4万6704台を販売し、国内の海外メーカー製乗用車市場におけるブランドシェアが25.9%(前年比2.1ポイント増)と過去最高になったVW。ただ昨年末から人気モデルが供給不足気味になり、今年2月は前年同月比95.2%と前年割れ、さらに震災の影響で物流網が混乱し、3月も同83.5%と落ち込み、1~5月累計では1万8505台、前年同期比96.2%と前年を下回っている。
とはいえ、世界市場では好調に推移しており、昨年は特にロシア、中国、アメリカで大躍進。中国では前年比37.4%増の200万台近い販売台数を記録し、世界市場全体で約14%増の450万台を超えた。VWの乗用車が450万台を超えたのは初めてのことだ。さらに今年の1~5月累計でもドイツで前年同期比3.6%増の24万8800台、ロシアで同99.1%増の3万4400台、中国で15.3%増の71万4200台、北米で同19.7%増の19万4600台と勢いが衰えていない。なかでも世界市場では昨年秋に、日本でも5月に発売された「パサート」が好調で、日本市場では今年中に3000台は販売したいと強気だ。
このVWはこのパサートに加え、「ゴルフ」&「ヴァリアント」の期間限定車の投入や「シロッコ」、「トゥアレグ」、「ティグアン」のマイナーチェンジを敢行する予定。先日の上海モーターショーで公開された新型「ビートル」の日本導入は来年になりそうだが、主力モデルのゴルフをバージョンアップするなど、今年序盤の遅れを取り戻そうと積極的だ。エコカーに関しても、トゥアレグに設定したハイブリッドを今後はリーズナブルな価格で投入する予定。電気自動車も3年後には導入したいと意欲盛ん。昨年5年ぶりに前年超となった輸入車市場のリーダー役として期待大だ。
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