年末年始の長距離移動でも疲れない、同乗者が酔わない運転のコツとは?
掲載 更新 carview! 文:太田哲也カーライフ・ラボ
掲載 更新 carview! 文:太田哲也カーライフ・ラボ
突然ですが、車酔いはなぜ起きるか知っていますか?
その答えは、目で見た感じや体で感じる感覚と実際の動きにズレがあると酔いやすくなるそうです。この答えがわかれば、おのずと同乗者が酔わないための運転方法が分かります。
そこで、安全運転ドライビングレッスンの校長を務める元レーシングドライバー・自動車評論家の太田哲也氏(当ラボ所長)に、聞いてみたいと思います。本日のテーマは、運転手が、ちょっとした工夫で同乗者が酔わないための運転方法です。
太田:まずは、「急」がつく動作は行わないようにする。「急ブレーキ」、「急加速」、「急ハンドル」などがそれにあたります。
――具体的には、どうすればよいのでしょうか?
太田:ブレーキングについては、踏み始めは軽いタッチで、それから徐々に踏み込み強めていくのがいい。
例えば、次の信号が赤だとわかっている場合、まずは早めにアクセルをオフにします。すると燃料消費量がゼロ近くになります。そして、それから軽いタッチでブレーキを一定にかけ、停止前動作ではフットブレーキ踏力をゆるめて同乗者がいつ止まったか気付かないように停止線で止まれば完璧です。
――では、停止してからの動き出しはどうでしょうか?
太田:加速をする時も同様で、アクセルをいきなりガツンと踏まず、踏み始めは、ほんのペダル5ミリ程度にし、それから加速を始めるとスムーズな運転ができます。
これらの効果は何かというと、スムーズな運転になるだけでなく、同乗者に次の動きの「予測」となるヒントを与えることになるのです。つまり、この「予測」の動作があれば、同乗者は次に起こることに対する心の準備ができ、結果、酔いにくくなるという、というわけです。
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