クルマ不足で販売鈍化 3月のマーケット概況
掲載 更新 carview!
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補助金終了の反動減に悩む国産ディーラーを尻目に、今年に入って2カ月連続で前年超えと回復の兆しを見せていた輸入乗用車市場。3月単月では「日産 マーチ」など日本メーカー製輸入車を含む市場全体で2万8061台、前年同月比116.2%とプラスとなったものの、海外メーカー製のみでは8.9%減の2万1220台にとどまった。これは東日本大震災による販売店の被災に加え、物流網の混乱がその大きな要因。VWは昨年末から続いていた人気モデルの供給不足がさらに深刻化し、メルセデス・ベンツは茨城県日立市の陸揚げ港と新車整備センターが被災し、陸揚げ車両にも被害が及び、BMWは千葉県の新車整備センターが東京電力の計画停電への対応などで業務が一時ストップし、納車が遅れたことが販売減につながってしまった。
ただ10年度累計では、海外メーカー製乗用車のみで18万936台、前年度比9.8%増と5年ぶりにプラスに転じた。海外メーカー製ブランド別台数(乗用車、貨物車、バスの合計)ではVWが4万5591台、前年度比12.1%増で11年連続トップ。2位はBMW(ミニを除く)で3万2604台(前年度比9.9%増)、3位メルセデス・ベンツ3万77台(同2.3%増)、4位アウディ1万7907台(同5.5%増)、5位ミニ1万1513台(同5.4%増)で、ここまでが1万台超となった。車名別では「VW ゴルフ」が2万5151台、前年度比3.5%増でトップだった。
震災の被害が大きかったメルセデスは、茨城県・日立港の損傷と陸路の寸断により出荷を見合わせていた日立市の新車整備センターが18日から復旧する見通しとなったため、陸揚げ拠点を愛知県の三河港や千葉県の千葉港に移し、陸送して対応するという。新車供給の安定化による販売回復に期待したいところだ。
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