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グラントゥーリズモS、トルコンAT版を追加

マセラティの2ドア・スポーツクーペ「グラントゥーリズモ」に、4.7リッターV8とトルコンATを組み合わせた「グラントゥーリズモ S オートマチック」が追加され、7月16日より販売がスタートした。今回の発表会場は、東京・有楽町駅からほど近いイタリアンカフェ&リストランテ「COVA 東京店」のテラス。名匠ピニンファリーナの手による流麗かつ肉感的なフォルムが、道行く人の視線を次々に奪っていた。

■「S」にもトルコンATを搭載

「グラントゥーリズモ S オートマチック」は、従来のラインナップである4.2リッターV8+トルコンATの「グラントゥーリズモ」と、4.7リッターV8+2ペダルMTの「グラントゥーリズモS」の間を埋める中間グレード。価格も中間の1665万円(グラントゥーリズモ=1530万円、グラントゥーリズモS=1750万円)に設定された。

その名が表すとおり、このクルマの最大トピックは、ZF社製の6速オートマチック(トルコン式)を搭載すること。もちろんマニュアル操作は、ステアリング裏のパドルシフトでも可能だ。低中速トルクが強化された4.7リッターV8は、「S」と同じ440ps/50.0kg-mを発生し、最高速は295km/hをマーク。0-100km/h加速は、2ペダルMTが4.9秒で、今回の6ATが5.0秒となる。

他グレードとの外観上の識別ポイントは、新デザインのサイドスカートや20インチ・アルミホイールが挙げられる。そのほか、360mmの大径フロントブレーキディスク+アルミモノブロック6ポストンキャリパーから成るブレンボと共同開発のブレーキシステム、減衰力無段階制御のスカイフック・サスペンションといった「S」でお馴染みの上級装備も奢られた。

また、専用エグゾーストシステムが奏でる官能的なサウンドも必聴モノ。通常はバイパスバルブが閉じられ、曲がりくねった経路で排気されるが、ひとたびセンターコンソールの“SPORT”ボタンを押しエンジン回転数が3000rpmを上回ると、バルブが開いてダイレクトな排気となり、マセラティならではのサウンドを生みだす。日本でのデリバリーは、7月末からさっそく始まる。

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