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【歴代718で最高】。最後のエンジン搭載車「スパイダー RS」が素晴らしすぎた!

ケイマンGT4 RSと同じ2024万円のカタログモデル

ポルシェジャパンは「718ケイマン」に「911 GT3」の500馬力を絞り出す4リッター 6気筒ボクサーを移植した「ケイマンGT4 RS」を2024万円でカタログに載せている。さらに今年5月、同じエンジンを搭載した「718スパイダー RS」を追加した。価格は同じ2024万円、デリバリーは早くても来年になるだろう。

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ポルシェ地元のシュトゥットガルトで開催された試乗会からレポートをお届けしよう。

外観からしてタダ者ではない雰囲気

シュトゥットガルト市街地からおよそ小一時間ほどの風光明媚な丘陵地帯に引き出された試乗車にはノーマルの「スパイダー RS」の他に、パナジウムグレーメタリックのボディカラーに包まれたヴァイザッハオプション搭載モデルも用意されていた。

先端のスリットのようなエアインテークとNACAダクトが配置されたカーボン製ボンネット、左右フェンダーの峰に並ぶルーバー状のアウトレット、リアスポイラー、そして20インチのミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2を履いたセンターロック式の鍛造ホイールなどがタダ者ではない雰囲気を醸し出している。

インテリアで目に入るのは専用のCFRP製軽量スポーツシートでボディカラーと同色のステッチで仕上げられている。さらに軽量スポーツモデルのお約束でドアレバーはベルトに置き換えられている。

<718スパイダー RSバイザッハ・パッケージ仕様>

BEV並みに鋭く、しかも息の長い加速

ルマン式スタートがその起源であるステアリングホイール左側のイグニッションキーを捻るとフラットシックスが目覚める。センターコンソールのカーボンパネルから伸びる7速PDKで1速を選択し、軽くスロットルを踏み込むと直接耳に届くのは何とも勇ましい吸気音だ。

これはRS専用に開発された高効率インテークシステムによるもので、ポルシェのエンジニアは「ミュージックボックス」と名付けている。スピードを上げて行くとチタンマフラーを介して独特の低く、力強い自然吸気ボクサーのサウンドが走行風に混ざって耳に届く。

さらにケイマンGT4 RSよりも何と5kgのダイエットに成功した僅か1410kgの空車重量を達成したスパイダー RSはBEVに勝るとも劣らない驚くほど鋭い加速を見せる。1速、2速、3速と、9000rpmのレッドゾーンに向かってタコメーターの針が跳ねると同時にスピードも上がって行く。電気モーターの無味乾燥で短時間なものとは違う息の長い加速は、内燃機関の楽しさを改めて感じさせてくれる。

日常生活に十分に耐える快適性もある

12時の位置にイエローの目印が入ったステアリングホイールの操舵フィールは、センター付近ではやや抵抗感があるが切り込んで行くとスムースでダイレクト、フィードバックも確かでタイヤと路面の状況が手のひらに伝わってくる。

基本的には1996年の誕生以来の前後ストラット式サスペンションをもつシャシーだが、車高が30mm低められ、同時に2017年のGT3 RSに採用されていたフロントアクスルを移植、さらに標準装備でPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメント)、機械式LSD、PTV(ポルシェ・トルク・ベクタリング)などのモダンな制御システムが加わった結果、スポーティで敏捷な上にスタビリティも高いハンドリングが道路状況を問わず楽しめる。

こう書くとスパイダー RSはガチガチのオンロードレーサーと思われるかもしれないが、やや低められたスプリング&ダンパーレートによって日常使用に十分に耐える快適性も残されている。

<718スパイダー RS>

超軽量ソフトトップの開閉は手動操作

念のためにスパイダーモデルに採用されているキャンバストップの開閉作業について報告しておこう。スタンダードのボクスターよりも7.6kgも軽量でシンプルな構造のトップはボタン一つというわけには行かず、開閉はすべて手動操作だ。

シート後方にある両サイドのポップアップ式のフックを解除し、リアゲートを開けたら、幌のリアセクションを取り外してトランクの収納バッグにしまう。続いてルーフの主要部分をフロントガラス側に巻き上げ、フロントのフックを外し、折り畳んでこれもトランクに収納する。このルーフ自体はおよそ8kgで、取り扱いは難しくない。

<幌を固定するポップアップ式のフック>

ただし、慣れれば1~2分以内で脱着が可能だと言われるが、にわか雨やトンネルなどに遭遇した時にはアウトで、出発前には天気予報やルート確認が必要だろう。

最後に言っておきたいのがDVDスロットのある古風なインフォテイメントシステムだ。多くのオーナーは2000万円も払ってがっかりする可能性が高いが、いまだにDVDを捨てられないでいる私はこれはこれで良しとしておきたい。

と言うのもこの718スパイダー RSはポルシェ最後のICE(内燃エンジン)搭載の量産モデルで、間違いなく歴代最高のパフォーマンスをもった「欲しい!」と思わせるオープンスポーツカーだったからだ。しかも限定生産ではなく、需要がある限り販売が続けられると発表されている。オーナー予備軍にとって、どうするか迷う時間はたっぷりと残されているということだ。

<終わり>

<718スパイダー RSバイザッハ・パッケージ仕様>

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試乗:T.ガイガー/Kimura Office
解説:木村好宏
写真:ポルシェAG

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