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ポルシェの電気自動車タイカン。意味は子馬だが価格はサラブレッド

ポルシェ伝統の5連メーターはフルデジタル化

さて、タイカンの実物に迫ってみよう。アウディ「eトロン GT」と共通の「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」をベースにした4シータークーペ。サイズは全長4963mm、全幅1966mm、全高1378mmとほぼパナメーラに近い。またトランク容量はリアが366L、フロントは81Lの小さなスペースが残されている。 

  

デザインは2015年のフランクフルトショーに登場した「ミッションe」とほぼそのままである。つまりシルエットはパナメーラ、特徴的なフロントデザインはもう4年前のもので、普通ならばフェイスリフトが行われるほど時間が経っている、そのためあまり新鮮味はない。空力特性はCd値0.22でポルシェファミリーの中では優秀。車両重量(DIN空車重量)は容量93.4kWh、650kgの電池ユニットを含んだ状態で、ターボSが2295kg、ターボが2305kgである。

インテリアは、それまでのポルシェ伝統であった5連メーターが幅16.8インチのフルデジタルドライビングインフォメーションスクリーンに代わり、ダッシュボード中央、そしてセンターコンソールには様々な機能をコントロールするための2面のタッチスクリーンがレイアウトされている。また面白いのは助手席用のタッチスクリーンもオプションで設定されている。ただしドライブロジックはアンタッチャブルである。

注目すべきはインテリア素材に本物のレザーを使わないオプションが設定されていることで、ハイエンドラグジュアリーカーの新しい方向性を示している。ただし本当にリアルレザー仕様を放棄するオーナーがいるかは怪しい。

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