【世界で首位も】イタリアのサソリこと「アバルト」が日本で人気の不思議。理由は独自の“ホビー感”
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:Stellantisジャパン 15
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ところで当日はステランティスジャパンの打越 晋社長も登場。アバルトの最新状況について知る機会がありました。
ちょっと驚いたのが、アバルトの世界販売で日本がイタリアに次ぐ2位というトリビア級のデータ(2023年)。なんと2022年は日本が1位だったそうで、アバルトは日本を重要なマーケットとして認識し、各国インポーターで取り合いになる限定モデルの割り当て台数も優遇されているんだとか。
打越社長によれば、手頃なサイズと価格で、日本の道でも自分でクルマのパフォーマンスを引き出して走ることができること、MTモデルを取り揃えていることなどがアバルト人気の原動力になっているそう。
さらに言えば、カワイイ系の名車「フィアット500」をルーフスポイラーやサイドスカート、デカールなどでレーシーに仕立てながら、野暮ったさ皆無のカッコカワイイ系に昇華させるイタリアンセンスも、サブカル好きの日本人に刺ささってそう。同じステランティスブランドのジーブ「ラングラー」も世界で4番目に売れているなど、“キャラの突き抜けたクルマ”と日本市場の相性には注目すべきものがあります。
そんな状況を受けてか、ステランティスジャパンはアメ車(ジープ)×フランス車(プジョーやシトロエンなど)など、複数のブランドのクルマを1つの店舗内で取り扱う「ステランティスブランドハウス」を展開予定なんだとか。今後は同じディーラーでアバルトとジープとプジョーを見比べて悩むといった楽しい事態が発生しそうです。
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一方、同じ傘下のイタリアブランド繋がりで「今話題のランチアの日本導入は?」と話題を向けてみたところ、打越社長はきっぱり「今のところ検討していません」と否定。名車「デルタインテグラーレ」は日本にも熱狂的マニアが存在するハズ! と思ったんですが…新生ランチア導入希望のユーザーには悲報となってしまいました。
>>名門「ランチア」の“懐かし系”ニューモデルたちは日本に入ってくるか?
最後にフィアット500のエンジンモデル生産終了のニュースを受け、クルマ好き界隈では「次はアバルトの番」と噂されているのは、以前carview!の記事でお伝えした通り。すでにエンジンモデルのアバルトは世界で割り当て争奪戦になっているとも伝えられ、ステランティスジャパンも確保に動いているんだとか。
今後はブランド初のBEV「アバルト500e」や、第2弾BEVとして開発が進む「フィアット600e」ベースの新型モデルがブランドの柱となってくると思われますが、最後の(?)エンジン搭載アバルトを検討中のユーザーにおかれましては、早めにディーラーで情報を仕込むのが吉だと思われます!
>>ついにエンジン車が終了宣言。まだ買える500のグレードまとめ
(終わり)
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