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スカイアクティブ続編 実はボディも新技術

一から見直されたプラットフォーム

タッチは軽いけれど、接地感やフラットな乗り味は期待以上。そこにはまず、井桁(クレードル)サブフレームの入力点と左右横断メンバー位置のオフセット最小化、取付スパンの拡大、断面構造の最適化などによって高剛性を追求。アルミ材などの材料置換なしで主に設計構造の合理化によって大半の目的を達成している。コストアップなし…というよりむしろコストは下がり、安全性や剛性、サス性能などは大幅に向上するというイイことづくめの展開だ。結果として、シャシー全体では5kg、14%もの軽量化を実現させている。

アンダーボディについても高張力鋼板(780hpa、590hpa)の使用量を20から40%に拡大しながら、フレームのストレート化と連続化という構造の最適化を追求。ウェルドボンドやスポット溶接の増し打ち、Bピラーのレインフォースメントにホットスタンプを使用するなどによって、20kg、マイナス8%の重量減を稼ぎだしている。

この辺の軽量化の実際は、すでに発売からかなりの時を経ているマツダ2(デミオ)で答えを出しているもの。それ以上のインパクトをC/Dセグメントでも味わおうというのが、SKY-CONCEPTの真の狙いといっていい。パワートレインやシャシー、ボディなどの技術アイテムは、実は目的ではなく、より良い走りや乗り心地を得るための手段にすぎない。

これらの技術が、一体どのようなクルマに採用されるのか。いわゆるカースタイリングやデザインという発想を欠いたクルマは、どんなに優れたメカニズムやテクノロジーを満載していてもユーザーの気持ちを捉えられるとはかぎらない。

右ハンドルの4台のマツダ6・TPVは、はたして15ヶ国38人の胸にどう響いたのだろうか? 僕は、SKY-TECHNOLOGYのポテンシャルの高さは、新しいムーブメントを生むのに十分な資質を備えているとは思ったが、その前提としては多くの人々の心を捉えるデザインの存在は無視できない。中庸さを排除した、クルマの魅力がほとばしるような納得のいくコンセプトやデザインの新感覚、新世代のニューモデル。SKYシリーズの成否はそこに掛かっている。素晴らしい技術をより価値のあるものにするためには、核心を突いた商品企画が欠かせない。圧倒的な量の技術の情報シャワーを浴びた僕の身体は、次期ロードスターの姿のあるべき姿をかなりはっきりした輪郭で捉えることができるようになった、と思う。技術の可能性は分かった。次のステップは、それを如何に魅力的なクルマに応用するか、だろう。

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