ウニモグなど50台が出動、被災地の力に!
掲載 更新 carview! 写真:菊池 貴之
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ダイムラーが、東日本大震災の復興支援車両として、三菱ふそうの小型トラック「キャンター」30台、メルセデス・ベンツのオフロードトラック「ゼトロス」8台、多目的作業車「ウニモグ」4台、オフロード車「Gクラス」8台を提供した。4月21日に三菱ふそうの喜連川研究所で行われた日本財団への車両引渡し式では、ダイムラーAG日本代表 兼 三菱ふそうトラック・バス代表のアルバート・キルヒマン社長、メルセデス・ベンツ日本のニコラス・スピークス社長をはじめとしたVIPが顔を揃え、日本の復興を祈るとともに大きなパワーをくれた。
計50台もの復興支援車両のなかで、メディア陣の注目を集めていたのはやはり「ゼトロス」と「ウニモグ」。その巨体は、小さくはないはずのGクラスが小さく見えるほど。これらの車両は排出ガスをはじめとする日本の規制や認証はクリアしていないが、2年間限定の特例で公道を走行できる許可を得ている。2週間以内に被災地入りする予定だ。
今回提供された車両は、総額400万ユーロ(約4億8000万円)に相当。ダイムラーは震災直後にも200万ユーロ(約2億3000万円)の支援金を寄付しており、さらにダイムラー従業員の募金で集まった50万ユーロ超(約6000万円)の義援金もドイツおよび日本赤十字社を通じて寄付するという。
ゼトロスは2008年に発表されたオフロードトラック。搭載エンジンは7.2リッターの直6ディーゼルで、326ps/1300Nmものパワー&トルクを発生する。4駆モデルと6駆モデルがある。今回は4駆のダンプタイプ4台(うち2台はクレーン付き)、同じく4駆のトラックタイプ3台、6駆のウインチ付きトラックタイプ1台が被災地へと向かう。
ウニモグは、独語表記のUniversal-Motor-Gerat(ウニバーサル・モトール・ゲレーテ)を略したもので、直訳すると多目的車のこと。4.25リッター直4ディーゼル(150ps/580Nm)を搭載する「U4000」と、4.8リッター直4ディーゼル(218ps/810Nm)を搭載する「U5000」があり、いずれも前8段・後8段(合計16段)の変速機を備える。すべて4駆で、今回はランフラットタイヤを装着する「U4000」1台と、ウインチを備える「U5000」2台が提供された。
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