トヨタの自動運転ドリームチームを率いるギル・プラットにインタビュー
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:トヨタ自動車
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:トヨタ自動車
責任問題以外にも、各種センサーから得られたデータをどう判断するのか、従来のコンピュータのアルゴリズムでは人と同じことができないだろう。従来のアルゴリズムとは違う、自分で考えて判断する人工知能ことAIが必要となる。将棋や囲碁の世界ではAIが名人を負かしたことが話題となっているが、自動運転でも各種センサーから得られる膨大なデータをどう読み解くのか、AIが鍵を握っている。そしてこの領域の技術は、日本よりもアメリカが進んでいる。
そのためにトヨタはアメリカに新会社「TRI」(トヨタ・リサーチ・インスティテュート)を設立し、AIの専門家として知られるギル・プラット氏をCEOに迎えた。プラット氏は世界的にも有名なAI研究の第一人者であり、DARPA(アメリカ国防高等研究計画局)では自動運転のAIを担当していた。
そのプラット氏に、1月のデトロイトショーでインタビューすることができた。インタビューにはプラット氏がグーグルから引き抜いたジェームス・カフナーCTOも同席した。プラットCEOの右腕であるカフナーCTOはクラウドコンピューティングの専門家であり、元グーグルのロボティクスの責任者だった。さらにカーネギーメロン大学の教授も努めていたので、プラット氏とは旧知の仲である。
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