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新型SLには装着されない 吉田匠絶賛の機能とは?

もはやスポーツカーエンジン

ところで新しいSLクラス、ボディもリデザインされ、特にグリルとボンネットが変わったフロントスタイルの変更が目につくが、日本にいて写真で見る限り新型の方が旧型よりスタイリッシュだとは思えなかった。ところがサンタモニカでカリフォルニアの陽光を浴びる新型を目にしたら、なかなかいいじゃないか、と思った。メルセデスSLのオリジンたる300SLのモチーフを引用したフロントグリルと2本のパワードームをボンネットに与えられた新型SLは、旧型より一段とスポーツカーらしさを増していたのだった。

最初にコクピットに収まったのは願ってもないSL350だった。見た目の印象より気持ちよくフィットするシートに身体をあずけて走り出すと、いやいや爽快爽快。新型は車重の増加を余儀なくされて、SL350で1825kgあるが、7段ATの7Gトロニックを介して後輪を駆動するパフォーマンスは僕的にはまったく充分で、踏み込めばいつも望むだけの加速が得られた。0-100km/h加速6.2秒、最高速リミッター制御の250km/hという数字に不満はない。しかもこの新3.5リッターV6、単に充分なパフォーマンスを発揮するだけでなく、その回転感やレスポンスにも従来型と違うスポーティな息吹が感じられるのが好ましい。特に5000から7200rpmのレッドゾーンに至るトップエンドでは、“プォーーン”といった感じの快音を奏でて鋭く吹け上がり、SLボディを存外に力強く加速させていく。サウンドの心地好さに関しては明らかにSL500の5.5リッターV8を凌いでいて、3.5リッターV6、感覚的にはもはやスポーツカーエンジンの領域に入ったとさえ表現したくなった。

SL350はシャシーも素晴らしかった。試乗したSL350の大半はオプションのABC=アクティブ・ボディ・コントロールを備えていたこともあって、2シーターのオープンスポーツカーとして最上級の洗練された乗り心地と、スポーツカーに求められる俊敏性を見事に両立させていた。さらに後者に関しては、新開発されたダイレクトステア・システムも効果を発揮していた。ステアリングラックのギア形状を変化させて切り込みの途中からレシオをクイックにするそれは、コーナーへの進入を一段と敏捷なものにしている。ただし残念なのは、日本ではABCはSL600とSL500に標準装備されるがSL350にはオプション設定もなく、ダイレクトステアも日本仕様には装着されない可能性があることだ。

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