プリウスの頂点「PHEV」が3/15発売。価格差は? どんなユーザー向け?
掲載 carview! 文:山本 晋也/写真:トヨタ自動車 25
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スポーツハイブリッドに進化した新型「プリウス」の、ある意味で大本命といえるPHEV(プラグインハイブリッド)バージョンが3月15日に始まります。
最近のトヨタの流儀によりグレード名などに「PHV」や「PHEV」という表記はなく、あくまで最上級グレード「Z」のバリエーション(Zグレードとしてプラグインハイブリッドとハイブリッドが設定される)という扱いですが、その中身は通常のハイブリッドとは別物です。
プラグインハイブリッドというのは外部充電に対応したハイブリッドカーのことです。充電して走ることができるので、ガソリンを消費することなくゼロエミッションで走行距離を稼ぐことができるというのが最大のメリットとして知られているでしょう。充電と併用することでトータルでの燃費性能を稼ぐこともできます。
<写真:プリウスZ(プラグインハイブリッド)>
プラグインハイブリッドは外部充電できるという機能を活かすために、通常のハイブリッドカーよりも大きなバッテリーを積む傾向にあります。新型プリウスでは、そうした特性を活かして、駆動モーターの出力アップを図りました。
結果として、システム最高出力は164kW(223PS)を達成。同じ2.0Lエンジンを積む通常のハイブリッド版のシステム最高出力は144kW(196PS)ですから、燃費だけでなくパフォーマンスでも新型プリウスのフラッグシップといえます。
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そのためお値段もそれなりです。新型プリウスのハイブリッド仕様の「Z」グレードのメーカー希望小売価格が370万円(FF)であるのに対して、同じグレードのプラグインハイブリッドは460万円と90万円も高くなっているのでした。
馬力差は27PSですから、1馬力あたり3.3万円のコストアップになっているという見方もできます。これを高いと感じる人はプラグインハイブリッドを選ぶと後悔するかもしれませんが、「電動パワートレインのチューンアップとしては妥当、むしろリーズナブル」と思える人にとってはプラグインハイブリッドのプリウスはお買い得といえるでしょう。
おそらく、そうしたマインドになるのは愛車に速さを求めるユーザー層だと思われます。パワフルでスポーティというのは、古典的なクルマの価値観ですが、環境性能とパフォーマンスのバランスを求める人にとって、プリウス(プラグインハイブリッド)は国産車の中ではベターに近い選択となるでしょう。
ほかにも国産プラグインハイブリッド車はありますが、トヨタでいえば「RAV4」や「ハリアー」、「レクサスRX」といったクロスオーバーSUVスタイルとなりますし、元祖プラグインハイブリッドメーカーといえる三菱自動車にしても「アウトランダーPHEV」や「エクリプスクロスPHEV」といったクロスオーバーSUVのラインナップとなっています。
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背の低い、クーペ的なシルエットのプリウスは、スポーティなプラグインハイブリッド車を探しているユーザーにとっては唯一の選択肢となるのかもしれません。
<写真:プリウスZ(プラグインハイブリッド)>
なにより200馬力を楽に超えているパワートレインながら、ハイブリッドカーとして走ったときのWLTCモード燃費は26.0km/Lと非常に優れた数値となっているのもプリウスの魅力。この数値は標準装備の19インチタイヤ装着車のものですが、オプションで用意されている17インチタイヤを装着すると30.1km/Lまで燃費性能は向上します。
<写真:プリウスZ(プラグインハイブリッド)の19インチホイール>
さらにいえば17インチタイヤを選ぶと、車両価格は11万2200円ほど安くなりますから、これまでのように経済的なプラグインハイブリッドを求めている層にも合致しそうです。
ちなみに、外部充電を活用して、エンジンをかけずに走ることのできるEV走行距離は19インチタイヤ装着車で87km、17インチタイヤ装着車では105kmとなっています。
日常的には“ほぼEV”として使え、長距離を走るときには省燃費のハイブリッドカーに変身するというプラグインハイブリッドの2面性を享受できるのも、プリウス(プラグインハイブリッド)の価値といえるでしょう。
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