新型1シリーズ試乗 BMWたらしめる素質は?
掲載 更新 carview! 文:佐藤 久実/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:佐藤 久実/写真:BMWジャパン
新型1シリーズに搭載されるエンジンは、ガソリン、ディーゼルいずれも直列4気筒ツインパワーターボのみとなる。ガソリンエンジン搭載モデルは100kW(136ps)の116iと125kW(170ps)の118iの2種類。試乗モデルは118iの6速マニュアルトランスミッション仕様だった。今回、8速オートマティックトランスミッションが搭載されるのもトピックであるが、残念ながら試乗車の用意がなかった。
新世代のターボエンジンは、最大トルクの発生回転数が1,500~4,500rpm、最高出力の発生回転数が4,800rpmで、従来のBMWが得意としてきた高回転高出力型とはエンジン特性が異なる。直列6気筒NA派にとっては気になるところだと思うが、実際に乗ってみると、ターボの過給を感じる間もないほど低回転域からトルクがあり、街中での実用性に優れる。なので、あえて高回転まで回そうという気にもならず、MTモデルということもあり積極的にシフトアップしていくが、その気になれば高回転まで軽やかに回るし、5,000rpmを越えたところで頭打ちになる感覚もない。NAとはフィーリングの差こそあれ、BMWらしさ、駆け抜ける歓びがスポイルされている感じはない。むしろ250Nmもの力強いトルクとスムースさ、そして燃費の良さが好印象で、新世代に相応しいダウンサイジングエンジンであると思えた。
そして、今度の1シリーズには、ドライビング・エクスペリエンス・スイッチのECO PROモードが設定されている。これを作動させると、エンジンマネジメントの制御により、より燃費に振ったモードとなる。体感的にも明らかにトルクの出方が変わる。通常モードから切り替えたばかりの時は、正直、「トルクがない…。楽しくない…。」と思ってしまった。が、トルク特性に合わせてジワ~ッとアクセルを開ければ、わずか1,000rpm付近からでもジワジワと加速して行く底力を見せた。しかもこのモード、エンジン特性のみならず、エアコンなどの制御も変わる。
また、パワーやトルク、ECO PROなどさまざまなインジケーターが表示できるので、燃費モードでもスポーツドライビングにおいても効率の良い走り方を視覚的に捉えながら探れるのが興味深かった。
1台のクルマに、エコカーとスポーツカーを詰め込んだかのようなエンジンの二面性は、まさに新世代の「Efficient Dynamics」である。
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