BMWの新たな頂点8シリーズクーペは優雅な完成度だが新鮮味がほしい
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:BMWジャパン
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一方、操舵に対するレスポンスは鋭く、それこそステアリングに添えた掌に軽く力を込めた瞬間から曲がりはじめるような軽やかさを備えている。これには後輪操舵を含むインテグレーテッドアクティブステアリングの恩恵が大きいのは明らか。通常、後輪は72km/hまでの速度で前輪とは逆位相に切れるが、SPORT、SPORT+では切り替えポイントが88km/hになる。最大舵角は2.5度。制御が更に緻密になってきたのだろう。後輪が切れていること自体は体感できるが、イヤな動き、違和感はますます無くなっている。
もっとも、エストリル・サーキットで限界域を試すと、さすがに車体が大きく重く、アンダーステアも顕著と感じられた。その分、破綻する心配をしなくて済むとも言えたが、通常時には後輪側に駆動力を寄せているxDriveはじめ、曲げるためのデバイスが満載されていることを思うと、もう少し…と思ってしまう。
フットワークと同様、エンジンも軽快なレスポンスが印象的だ。アクセルペダルを踏む右足の動きに常に遅れ無く、欲しいだけのパワーを取り出すことができるから、パワーもトルクも有り余るほどあるのに持て余すことがない。緻密な吹け上がり、伸び感もさすがの一言である。
そんな具合で、サーキットに持ち込まない限りは走りっぷりに引っかかるような部分は何もなく、優雅にもスポーティにも思い通りに行けるのだが、率直に言ってしまうと新鮮味はさほど強くはないのも事実だ。6シリーズに対してより速さを増し、洗練されているが、たとえばモノコックに大胆にCFRPを使ったカーボン・コア構造の7シリーズは、5シリーズとはまったく違った走りを体感させてくれるが、そこまでの衝撃度は無いかな…という具合。勝手な期待だが、数字が大きくなった分、やはり世界が違うと体感したいと思うのは許されることだろう。
いや、本当にこういうクルマを選ぶ人にしてみれば「何を余裕のないことを言ってるんだ」という話かもしれない。ビッグクーペは、大人の余裕で優雅に乗るべきクルマなのだ。但しそれでも、もっと刺激的な何かを……と考える人のためには、すでにBMWはM8クーペの投入をアナウンス済みである。
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