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コロナ禍のなか3月の新車販売は約1割縮小【マーケット概況・3月】

マツダが唯一、前年比超え

3月の乗用車ブランド別は、マツダが唯一前年比プラスとなり、他8ブランドは前年実績を下回った。

マツダは普通乗用車(9.1%増)と軽乗用車(49.6%増)がプラスとなり、全体では8.8%増と健闘。なかでもコンパクトSUVの「CX-30」が好調だった。また軽乗用車の「フレア/フレアクロスオーバー」も前年実績を大きく上回り、台数増に貢献した。

トヨタは全体で前年比1.3%減とプラスまであと一息だった。小型乗用車に限っては5%のプラスを達成。以前から絶好調の「ライズ」に加え、2月に加わった「ヤリス」が好調を後押しした。

ホンダは前年比12.1%減とマイナスとなったが、小型乗用車は3.2%増と前年実績を上回った。小型乗用車の販売を牽引したのは、2月14日に発売された新型「ホンダ フィット」。月販目標1万台を上回る、1万4845台を登録した。

スズキは全体で9.3%減。販売比率の高い軽乗用車と小型乗用車が1割程度の減少となった一方、普通乗用車については5.4%増と伸長した。主に「スイフト」の3ナンバーモデル(スイフトスポーツ)が台数を牽引した。

ダイハツは、全体で6.8%減とマイナス幅を1ケタ台に抑えた。主力の軽乗用車は16.4%減とやや落ち込みが大きかったが、小型乗用車が93%増と大きく伸びたことが効いた。台数を積み上げたのは小型SUVの「ロッキー」だ。

日産は20.7%減とマイナス幅が大きかった。3月19日に発売された新型「ルークス」の登場により軽乗用車が20.6%増と前年実績を大きく上回った一方、普通乗用車は41.7%減、小型乗用車は31.2%減とマイナス幅が大きかった。

スバルは全体で18.2%減となり、前月(5.1%減)に比べてマイナス幅が拡大した。販売の主力である普通乗用車が18.7%減と落ち込んだのが響いた。一方、「ジャスティ」の好調により、小型乗用車は7.8%のプラスとなった。

三菱は全体で27.3%減とマイナス幅は前月からほぼ横ばい。新型「eKスペース/eKクロススペース」の投入により、軽乗用車は2.3%のプラスへと伸長した一方、普通乗用車が前年比で半減した。

レクサスは前年比26.4%減とマイナス幅が大きく出た。「RX」が好調な反面、需要が一巡した「UX」が前年比46%減と減少したのが響いた。

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