マクラーレンP1 サーキットで走りを徹底テスト

パワー・ウェイト・レシオはGT-Rの半分！

Eモード・ボタンをもう一度押すと、いよいよ3.8リッターV8ツインターボが始動する。このエンジンだけでも737PSと720Nmという、驚異的なスペックを誇っている。電気モーターと合わせると最高出力916PS、最大トルク900Nmにも達する。車両重量はわずか1395kgだから、パワー・ウェイト・レシオは1.52kg/PSで、なんと日産GT-Rの約半分なのだから驚きだ。

シグナル・ダッシュは強烈だ。ローンチコントロール機能をアクティブにし、左足でブレーキペダルを踏み、右足でアクセル・ペダルを踏み込めば、専用開発のピレリPゼロ・コルサのトレッド面を削りながら、まさにF1マシンが、車名の由来でもあるポールポジションから飛び出していくかのように、衝撃的な加速を披露する。0-100km/h加速はなんと2.8秒だ。そのまま右足を踏み込み続ければ、6.8秒後には車速が200km/hを超え、16.5秒後には300km/hに達する。その後もこのスーパースポーツカーには、まだまだ加速し続ける余力が残っている。最高速度は350km/hとなっているが、これはリミッターにより制限されているからである。