マクラーレンP1 サーキットで走りを徹底テスト

5cmも低く300％も硬いレース・モード！

バーレーン市内や高速道路でウォームアップした後、いよいよF1サーキットへコースイン。スタート・ゴールラインに停止して、レース・モードをオンにする。レース・モードをアクティブにするには、30秒待たなければならない。その間、デジタル・スピードメーターにカウントダウン表示される。

カウントダウンが終了すると、クルマはこれまでとは別物になる。車高はゆっくりと5cmも沈み込み、ショックアブソーバーは減衰力が300％も高められる。そして巨大なリアスポイラーが30cmもせり上がる。このスポイラーとアンダーボディは、コンパクトカーの車重に匹敵するダウンフォースを発生させ、車体をアスファルトにピッタリと押しつける。そしてまったくぶれることのない、信じられないほどの安定感とともに、理想の走行ラインをトレースすることができるのである。気がつけば夢中になってベストラップを追い続けている自分がいた。