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SUVも4ドアも作らない…英マクラーレンはなぜランボやフェラーリとは違う道を行くのか?

SUVも4ドアも作らない…英マクラーレンはなぜランボやフェラーリとは違う道を行くのか?

マクラーレン スピードテール

拡大戦略を取らず、SUVも4シーターも作らない

マクラーレンがこだわるのは2ドアミッドシップだからこそ可能な軽さ・ハンドリング・ドライバーとの一体感だという。フェラーリやランボルギーニに対しての“マクラーレンらしさ”はどこにあるのか? という問いに、「(これらの要素によって)ドライバーがエキサイトできる体験にある」と答えたのが興味深い。

その背景には、マクラーレンがオーナーやそこに関わる人々をファミリーと捉え、ファミリーが満足したライフスタイルを送れることを目指す、という同社のビジョンがある。オーナーからの要望に応える形で、MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)という、細部にまでオーナーの好みを反映できるスペシャルオーダー体制も構築したほどだ。

そのMSOを、スピードテールのシミュレーションとして体験した。カーボンに色を付けたり、繊維の織り方を変えるのは当然で、金などの貴金属を糸のように細くしてカーボンに織り込むなど、手間暇のかけ方が狂っているレベル。ボディ色やその使い方、内装のステッチの入れ方や革の素材と加工方法も自由自在だ。価格も相応になるが、叶えられない要望はそうそう無いという体制が組まれている。

MSOのような売り方は1台あたりの手間暇が掛かる。多くのスーパーカーメーカーが行う台数拡大路線のほうが良いのでは? という問いには「マクラーレンの強みは、マクラーレンの市販モデルを手がけるマクラーレンオートモーティブの株式が“非公開”であることだ」という答えが返ってきた。非公開化によって会社の意思決定権が強まり長期戦略が安定すること「マクラーレンのDNAを守る」「SUVや4シーターは作らない」「(オーナーとの距離が遠くならないように)年間の生産キャパシティを現在の6000台以上は今後も望まない」ことに株主が同意していることが、マクラーレンらしさを保っている理由なのだ。

激動の時代に、小規模でオーナーに近い存在であり続けることでブランド価値を高めるという明確な哲学をマクラーレンは貫いている。ただ、今のペースでモデルが増え続けると、リセールバリューやブランド価値が落ちるという懸念もあるだろう。今後のマクラーレンのブランド戦略に引き続き注目だ。

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