新型コンパクト競争激化 燃費性能もガチンコ
掲載 更新 carview!
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世界的な金融危機により、昨年メルセデス・ベンツは、日本で2万8739台(乗用車のみ)、前年比77.7%、世界市場でも109万3900台(マイバッハ、スマート含む)、前年比85.9%と厳しい戦いを強いられた。しかし昨年投入した「新型 Eクラス」が好調に推移。またメルセデス・ベンツが得意とするアッパープレミアムクラスは、各国で実施された販売刺激策の恩恵をあまり受けられなかったが、刺激策終了の影響は反対に少なく、順調に回復。今年上半期は、日本で1万5545台、前年同期比113.2%、世界市場でも61万9600台、前年同期比119.4%とプラスとなった。日本でもEクラスが好調で、9月末時点で8589台、前年同期比166.9%と、昨年の最量販車種「Cクラス」の7172台、同97.7%を上回った。
そんな復調傾向のメルセデス・ベンツの次の一手はエコカーの充実だ。昨年日本に導入された「Sクラス ハイブリッド」に続き、今年2月には世界で一番厳しいといわれる排ガス規制、ポスト新長期規制をクリアしたクリーンディーゼル車「 E350 ブルーテック」を投入。これが発売後約1カ月で500台超の受注となり、Eクラス全体の約30%を占める人気となった。クリーンディーゼル車は、5月にプレミアムSUVの「ML350」に設定するなどラインナップを充実させている。
そして、9月にはAクラスベースの電気自動車「Aクラス E-CELL」の生産を開始。まずは500台の予定で、ヨーロッパでレンタル方式によるリース販売を行うという。さらに、10月にはスマートベースの電気自動車「スマートed」が日本上陸。このスマートedは2012年以降の市販化が予定されいるが、そのための実証テストが日本で行われるのだ。この実証テストは昨年12月にドイツ・ベルリンでスタートし、今夏からは北米でも展開。ヨーロッパーメーカーとしては初の日本におけるEV実証テストとなる。日本では一般ユーザーもテストに参加できるというから、続報を待とう。
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