新型コンパクト競争激化 燃費性能もガチンコ
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今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した9月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽自動車を含め、国内で販売された乗用車総数は40万663台、前年同月比は96.8%と14カ月ぶりにマイナスに転じた。
新車購入補助金が9月7日分で締め切られ、その反動減が心配されたが、それが現実になった形だ。特に5ナンバーの小型車が13万7728台で、前年同月比87.8%と2ケタの落ち込みとなり、3ナンバーの普通車が14万555台/前年同月比102.3%、軽乗用車も12万2380台/同102.2%と前年を上回ったものの、全体では前年割れとなった。
トヨタは前年に比べ、10~12月は3分の2程度、来年1~3月は2割減程度との予測を表明しているが、金融危機の引き金となるリーマンショックが起こった08年9月と比べると、同月比は100.8%。10月以降の売れ行きに注目したい。
輸入車と軽乗用車を除く3/5ナンバーの国産乗用車(新型日産マーチ分含む)は25万6118台で、前年同月比93.4%。メーカー合計ではトヨタ、ホンダ、マツダ、スズキの前年同月比がマイナスになったが、日産、スバル、三菱、ダイハツは前年を上回った。ニューモデル攻勢に出た日産は、「マーチ」が前年同月比172.8%の6630台、「エルグランド」も638.7%増の6353台と好調で、日産全体では5万2441台と6カ月ぶりにホンダを上回った。月間ランキングでは17カ月連続トップの「トヨタ プリウス」と18カ月連続2位の「ホンダ フィット」は安泰。3位には「スパイク」が5867台と好調な「ホンダ フリード」がワンランクアップ。日産勢は6位「セレナ」、8位「マーチ」、9位「ノート」、10位「エルグランド」と4車種がトップ10入りとなった。
軽自動車は、貨物車を含めた軽自動車全体でも16万3291台で、前年同月比104.6%と9カ月連続のプラス。もともと補助金が3/5ナンバー乗用車より少額のため、制度終了の影響が少なかったのかもしれない。
輸入乗用車は新型マーチなどの日本メーカー製を除いた海外メーカー製のみでも、2万1724台、前年同月比113%と11カ月連続で前年を上回った。海外メーカーブランド別乗用車ランキングは、メルセデス・ベンツが4701台で、08年9月以来のトップを奪取。2位はVW(フォルクスワーゲン)で4557台、3位は4130台のBWM(ミニを除く)。メルセデス・ベンツは8月に追加した399万円からのエントリーモデル「C200 CGI ブルーエフィシェンシーライト」が起爆剤となったようだ。
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