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ミニバンの市場拡大 ハッチバックに肉薄【ボディタイプ別売れ筋】

ハイブリッド車の増加などで市場構成比に変化

11月の新車販売は前年に比べ若干縮小しており、“東京モーターショー効果”の期待とは裏腹に、市場の食い付きはいまひとつ鈍かった。カテゴリー別にみるとミニバンとSUVが俄然人気で、その他の市場はおおむね前年と同水準だったが、ハッチバック市場は大きく縮小。1年で市場の構成比はだいぶ変化した。さっそく詳しい状況を見ていこう。

区分はハッチバック、セダン、ステーションワゴン、ミニバン(ワンボックス含む)、SUV(クロスカントリー車含む)、クーペおよびオープンカー、軽乗用車の7部門とし(外国メーカー車は除く)、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の統計に加え、「トヨタ カローラ」のように同じ車名で複数のボディタイプを持つモデルについては自動車メーカー調べのデータで集計。なお一部データに概算数字が含まれるため、総合計データとやや誤差が生じる点はご了承いただきたい。

11月の日本メーカー乗用車(海外生産車も含む)の国内販売台数は軽自動車も含めて29万2559台で、前年に比べ7.6%縮小した。登録乗用車は0.5%増の18万1520台、軽乗用車は18.3%減の11万1039台で、登録乗用車と軽乗用車の比率は62対38。1年前に比べて軽比率は4.9ポイント減少している。登録乗用車をボディタイプ別に分類すると、ハッチバックが32.1%で依然として最も大きいが1年前の43.2%から大きく減少し、逆にミニバンは23.0%から31.4%へと大幅に拡大したことで、両者の差はこれまでになく接近した。

またSUVは去年の14.1%から16.5%へと拡大。ほかセダン、ステーションワゴン、クーペ/オープン市場の変化は1ポイント以下でほとんど変わっていない。ミニバンやSUVの人気上昇の背景には、燃費経済性に優れるハイブリッド車やディーゼル車のラインアップが増えたことで、燃料費がかさむというイメージが改善されてきていることが挙げられるだろう。

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