BMW i8 市販モデル試乗 新感覚PHVの完成度は?
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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セレクトレバーをD(コンフォート)にしてスタートする。これがデフォルトだが、SOC(充電率)が十分であればまずはEV走行、すなわちフロントの電気モーターでFF走行を行う。この場合スピードの低い方がプリセットされる。高い方は「スポーツ・モード」を選択すれば切り替わる。BMWによれば35kmまでEV走行が可能で、その際の最高速度は120km/hである。このEVモードはかなり使え、FFによる違和感はほとんどない。
サンタバーバラの郊外に出てパシフィックコーストハイウェイに入り、「スポーツ・モード」に切り替え、スロットルを踏み込むと力強い加速が始まる。この段階で後輪の3気筒ガソリンエンジンが着火、前輪のEモーターと合わせて4WDスポーツカーとなるが、この変化も非常にスムースである。前述の開発担当のブライトフェルトによれば3気筒エンジンのクランクにベルト駆動で繋がるスタータージェネレータは、11kWほどのパワーで一種のブーストを掛け、電気モーターのトルク発生に追いつくような役割も持たせてあると言う。
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