ウリは静粛性や乗り心地。グッドイヤーの「E-Grip」シリーズに新作が登場
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本グッドイヤー
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:日本グッドイヤー
もっとも驚いたのは、25サイズを揃える「E-Grip Performance SUV」の全方位的な性能の高さだ(試乗車はボルボXC60とレクサスRX450h)。データ的にこれを見ると、「E-Grip SUV HP01」に対してComfort同様にブロックピッチ数を増大させ、ショルダー部分に「ナローグルーブショルダー」を搭載したことでパターンノイズを9%低減。トレッド面にレイヤーコンパウンドを用いてクッション性能の高さまで実現しながらも、ヨーレートが14%も高まっている。そして実際の運動性能でも、その操舵応答性は格段に高い。ここでは最上級グレードのみに用いられる、六角形ビードの性能が効いているのだと思う。
また低ミュー路での制動力も圧倒的。具体的に言うと「ECO」や「Comfort」を履いたプリウスPHVよりも、遙かに車重が重たいボルボXC60の方が素早く制動Gを立ち上げ、短い距離で停まってしまうのである。これには本当に驚いた。そういう意味ではプリウスのようなクルマにも、奮発してPerformanceを履かせるのは大いにあり。燃費性能が通常のクルマより良いからこそ、高い静粛性や上質な乗り心地、そしてなにより抜群に高い安全性能を得ればよいと思うのだ。
総じてグッドイヤーのEfficient GripことE-Gripは、乗り手に優しいキャラクターが全てのグレードで一貫している。あとは使用用途に応じてユーザーがチョイスするだけである。
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