デミオの乗り心地が快適なのは「人間中心の設計思想」による。口コミも紹介【購入ガイド】
掲載 更新 carview!
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マツダのコンパクトカー代表車種でもあるデミオは、人間特性に基づいた乗り心地を体感できます。魂動デザインからなるスタイリッシュな外観やプレミアム感あふれる室内のデミオですが、乗り心地が気になる人もいるのではないでしょうか。
この記事ではデミオの乗り心地がどのようにして成り立っているのか、実際の乗り心地についてデミオユーザーの口コミを交えながら解説します。デミオの購入を検討している方は参考にしてください。
目次
マツダは思うように車を動かし運転の楽しさを実感できる「人馬一体」を実現させるために「人間中心の設計思想」を背景にした車両開発に取り組んでいます。どのようにすれば快適な運転ができるか、人間を中心に追求した論理的な考えです。
現在デミオの車名では販売が終了し、後継車の「MAZADA2」にその技術が受け継がれています。以下で紹介する内容はデミオの最終モデルの特徴です。
デミオと同クラスの競合車が室内空間の広さや燃費などのスペックをバランスよく設計する一方で、デミオは外観やドライバー中心の設計など独自の車づくりを進めてきました。
例えば、他メーカーとの違った魅力を感じさせる外観は「魂動デザイン」によるものです。全高を低く抑え、先代モデルよりフロントタイヤを前方へ80mm移動し、ロングノーズ化させ伸びやかな前進感を放ちます。
ルーフエンドがスポイラー形状となっているのは、美しさを際立たせるためです。これらの魂動デザインが空力性能の向上や静粛性、走行安定性に寄与しています。
静粛性を高める目的として、デミオのフロントウインドシールドに遮音ガラスを採用しています。さらに、ディーゼルモデルは2015年12月のマイナーチェンジでディーゼルエンジン特有の作動音を低減させました。
ディーゼルエンジンはガラガラとしたノック音が特徴的ですが、このノック音を低減させるために、ナチュラルサウンドスムーザーを採用しています。
ナチュラルサウンドスムーザーは、エンジン内部のピストンでダンパーの役割を果たし、ノイズキャンセリングのような効果を発揮させる部品です。ナチュラルサウンドスムーザーにより不快だったエンジン音が、ドライブを楽しめる音へと変わりました。
車はドライビングポジションによって、ロングドライブ時の疲労感に差が出ます。理想的なドライビングポジションで運転できれば、疲れにくくなり長距離ドライブのストレスを軽減できます。
各自動車メーカーが乗り心地について研究していますが、マツダは3つの「人間中心の考え方」に沿った設計思想で成り立っています。
3つの考え方とは、理想のドライビングポジションとは何か・理想のドライビングポジションに合わせたレイアウト・人間の特性に操作ユニットの特性を合わせることです。体型にかかわらずベストなドライビングポジションを実現できます。
デミオにもこの設計思想が取り込まれているため、安全で快適なドライブを楽しめるのです。
一般道・高速道路・険しい道に分けて、デミオの乗り心地をチェックしましょう。
デミオはコンパクトボディーで街乗りや通勤にも適した車です。しかし、道路状況によって乗り心地に大きな差があります。車酔いなど、同乗者の乗り心地にも関係するため参考にしてください。
一般道と高速道路の乗り心地を比較すると、高速道路の方が快適な乗り心地です。小さな段差やひび割れた舗装部分など、路面が荒れた一般道では音や振動が気になるかもしれません。
しかし、車体が上下に揺れてしまうピッチング現象は抑えられているため、車酔いを防げます。
高速道路など道路と道路のジョイント部分を乗り越える際の振動は滑らかです。車速が上がるほど乗り心地が穏やかになっていきます。
峠道や山岳道などカーブの多いワインディングロードでも、走行安定性が高くキビキビとした走行が可能です。カーブに差し掛かった際のハンドリングやブレーキングにも、車体が素直に反応します。
うねりなど路面状況が悪い場面でも、安定性の高いサスペンションにより衝撃が吸収され、タイヤが路面にしっかりと接地するため心強いです。
ここからは、実際にデミオを所有する方の口コミをみんカラのレビューから紹介します。
快適な乗り心地を体感している方だけでなく、車を運転する喜びを口コミに投稿されている方も少なくありません。通勤用に使う方が多く、普段使いに満足している口コミが多く見られました。
フロントシートの乗り心地が特に優れているデミオですが、バランスの取れた足回りの硬さからリアシートの座り心地に関する口コミもあります。
『乗り心地は、硬すぎず柔らかすぎず丁度良いと思います。実際に後席乗った人からも突き上げ感が酷い・車酔いしたなどの報告はありませんでした』と実際にリアシートに座った人からも悪い評価はありません。
市街地と高速道路を走行した際の乗り心地の差に関する口コミがあります。
市街地ではロードノイズを拾ってしまいますが、高速道路では快適な乗り心地です。実際の口コミでは『街乗りでは突き上げ感がある。高速では最高のクルージングができます』とあります。
『高速での追い越し等も加速が良く運転しやすいです』と口コミがあるように、高速道路でのデミオの力強さを感じられる点も魅力です。
フロントシートに対する高評価が目立ちます。シートが体を受け止めてくれるため長時間の運転でも疲れを感じにくいことが特徴です。
『長距離運転でもそこまで疲れを感じずに運転できる気がします』や『2人で乗るなら取り回しが良く、高速も不安なく走れると思います』といった口コミがあります。
長距離運転をする夫婦2人だけ、もしくは後部座席には子どもを乗せる人の強い味方です。
実際にデミオに乗り、路面からの衝撃など乗り心地の悪さを感じた場合には改善方法を試しましょう。乗り心地の改善方法は、お金をかけずにすぐにできる方法もあります。しかし、お金をかけずに乗り心地を改善する方法にはデメリットもあるため注意が必要です。
タイヤの空気圧は乗り心地に関わる重要な要素です。燃費の改善を図るために、空気圧を高めに設定するケースがありますが、乗り心地が悪くなる点に注意が必要です。また、乗り心地だけでなく、路面との密着性が悪くなることによるグリップ力の低下や、タイヤの偏摩耗につながってしまいます。
高めに設定する場合は、適正値のプラス20kPaを上限とし、乗り心地を確かめつつ好感が持てる空気圧を探してみてはいかがでしょうか。
タイヤの空気圧を変えることに不安がある場合は、タイヤを変える方法もあります。タイヤを変える方法は、タイヤサイズを変えること・タイヤメーカーが販売する乗り心地重視のタイヤへの交換です。
タイヤサイズのインチ数(内径)を小さくすれば、タイヤを横から見た場合のゴム部分が増え、衝撃を吸収しやすくなります。乗り心地を重視した設計のタイヤにインチダウンする方法もあるでしょう。
デミオはガソリンエンジンモデルとディーゼルエンジンモデルがラインナップされ、それぞれに特別仕様車があります。基本スペックを比較した場合に目立つポイントが、ガソリン車とディーゼル車の燃費の差です。これは、燃費のテストモードが異なることによる違いです。JC08モード燃費よりもWLTCモード燃費の方がより実燃費に近い点を押さえておきましょう。
新車の生産は終了しましたが、ここから紹介する基本スペックが購入時の比較や検討材料となるでしょう。
下記は2018年11月時点のガソリンエンジンモデル(15MBを除く)の基本スペックです。新車販売は終了しているため、新車価格は2022年3月調査時の参考価格を表します。
新車参考価格:139.3万円~201万9,600円
全長×全幅×全高(mm):4,060×1,695×1,500~1,550
ホイールベース(mm):2,570
最低地上高(mm):145
車両重量(kg):1,030~1,140
エンジンの種類:直列4気筒
エンジン排気量(cc):1,496
エンジン最高出力(kW):81
エンジン最大トルク(N・m):141
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
WLTCモード燃費(km/L):17.2~19.8
乗員数(名):5
下記は2018年11月時点のディーゼルエンジンモデルの基本スペックです。新車販売は終了しているため、新車価格は2022年3月調査時の参考価格を表します。
新車参考価格:181万4,400円~227万8,800円
全長×全幅×全高(mm):4,060×1,695×1,500~1,550
ホイールベース(mm):2,570
最低地上高(mm):145
車両重量(kg):1,030~1,140
エンジンの種類:直列4気筒 直噴ターボ
エンジン排気量(cc):1,496
エンジン最高出力(kW):77
エンジン最大トルク(N・m):250(AT車)、220(MT車)
使用燃料:軽油
JC08モード燃費(km/L):22.8~30.0
乗員数(名):5
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