新型SL&AMG国内試乗 美味しいモデルはどれ?
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:北畠 主税、メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:北畠 主税、メルセデス・ベンツ日本
最高出力525ps、最大トルク64.0kgmを発する独自開発の6.3リッターのV8は、車重1990kgの超ヘビー級ボディなど少しも感じさせぬ動力性能を生む。事実約2トンのクルマにも関わらずパワーウェイトレシオは3.79kg/psだから開いた口が塞がらない。
しかもこのV8、エンジン始動でフォン!と周りの空気を震わせる。走り始めるとバラバラバラっと周囲を威嚇するような排気音を響かせる。モーゼの十戒、が頭をよぎる。
そうして開けた場所でアクセルを踏み抜くとバラバラいってた排気の音のツブが揃い、バラララララララッとマシンガンの連射音となり、強烈な推進力によって目の前の景色が確実に歪み始めるのだ。
身体がシートに沈むだけで収まらず、頭の中で巡らせた思考すら後方に置き去りにされる。多分、ワープというのはこんな感覚だろう…SL63AMGの加速には、そう思わせるだけの圧倒的な移動の力が溢れているのだ。
もちろん加速自体なら日産GT-Rの方が速いのは間違いない。が、あくまで効率よく速さを生み出すGT-Rの加速はドラマが少なく表現するなら単純に「速いっ!」が最も相応しい。対してSL63AMGの加速は表現したくなることが山ほどある。また、SLだけにオープンエアでこの加速を繰り出すと、体感での速さは倍増以上でGT-Rをも凌ぐ。6.3リッターの大排気量V8のパワーとトルクで空気の壁を切り裂いて突き進む強引さには、何か狂おしさすら覚えるのだ。
しかもこの6.3リッターのV8に組み合わせられる新開発の2ペダルMT、MCTが実にいい仕事をする。従来の7速ATである7G-TRONICのトルコン部分を湿式多板式クラッチとしたアイデアルなMCTは実にダイレクト感が高く、比べるとこれまでの6.3リッターのV8+7G-TORONICの組み合わせが「眠い」と思えるほど。
コンフォート、スポーツ、スポーツ+、マニュアル、さらにRS=レーススタートと多彩なモードを持つが、おすすめはスポーツ+。コーナー進入でのブレーキングで、自動的にブリッピングとともに気持ちよいシフトダウンを決めてくれる。しかもMCTは他の2ペダルの多くが用いるツインクラッチ式ではなくシングルクラッチ式。こう記すと劣るように思えるがいやはや、ツインクラッチよりもガッチリと噛んでる感じを存分に伝える…といった具合でドライブトレーンの印象で既に、タメ息ものの美味なのだ。しかし!
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