i3市販モデル遂に試乗 BMW最大の勝負始まる

i3市販モデル遂に試乗　BMW最大の勝負始まる

■ベース価格は約420万円から

もちろん空になるまで走らなかったが車載の残量メーターから読む限りでは最大で150km程度の後続距離が期待できる。開発担当のウルリッヒ・クランツは「これまでの市場調査では一日平均走行距離はおよそ60kmなので販売のハードルにはならないはずだ」と語っていた。しかし自宅へ戻っての充電は一般家庭では8時間を要する。ウォールボックス（BMW iの専用充電装置）を使って3時間で済ませる方がi3の利用率は高まるはずである。

11月中旬からドイツで3万4950ユーロ（19％付の加価値税込みで約420万円）のプライスタッグをつけて販売が始まるが、ウオールボックスはもちろん、ナビやLEDライトなどを注文するとi3はあっという間に4万ユーロになってしまう。また心配性の方がレンジエクステンダーを希望すると価格は3万9450ユーロ（約495万円）になってしまう。果たして一般顧客が納得するかが問題だ。BMWはこの点を考えて週末には普通の内燃機関付きのクルマを無料で貸し出すなどのサービスを提供する。

さらに、BMWとドイツ最大のレンタカー会社が協業するカーシェアリングシステムの「DriveNow」でも、i3を使ったカーシェアリングが始まる。