省燃費タイヤEP100登場 BSもエコ戦線に参入か!?
掲載 更新 carview! 文:斎藤 聡/写真:中野 英幸
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試乗してまず感じたのは、走りだしの軽やかさ。転がり抵抗の少ないタイヤには押しなべて言えることだが、タイヤが転がりだすときの感触が軽い。エコピアは、それがハッキリと実感できる。感覚的には(やや大げさに言うと)車重が半分くらいになったような印象を受ける。
乗り心地はややソフト。Bスタイルに比べるとトレッド面からサイドウオールをつなぐバットレスあたりの柔らかさが感じられる。高速走行ではそのぶん微舵領域でのハンドル操作に対する応答にわずかに鈍さが認められるが、これはたとえば空気圧を0・2キロ(kgf/cm2)ほど落とした程度のもので、無視できるレベル。グリップの感触もBスタイルとは多少異なっており、Bスタイルがコンパウンドの粘着性で路面に踏ん張っているような感触があるのに対して、エコピアはトレッドの接地面を路面に密着させて路面をホールドしているような感触。経験的にはシリカを主体にしたコンパウンドのグリップ感に似ている。だからといって心元ない感じはなく、140km/hくらいのレーンチェンジでも安定感はきちんとでていた。
ウエット性能も優秀だった。グリップの絶対値ではわずかにBスタイルが勝っているように感じられたが、エコピアもそれに近いグリップがあり、しかも滑り出しがとても穏やかなので、むしろ走りやすさはエコピアのほうが優れていると思う。
また、ウエットブレーキテストでは78.9km/h(実測値)から、Bスタイルとエコピアの制動距離を計ることができたが、この時はエコピアのほうが70センチ短かった。何度か試した結果もほぼ両者同等の制動距離といえるデータだった。転がり抵抗が30%も少ないのに、ベースタイヤと比べてウエットグリップ性能が同等というのは非常に優れた性能だと言える。
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