年度末商戦に向け好発進!1月マーケット概況
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今回は、日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した1月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車、軽乗用車を含め、国内で販売された乗用車総数は35万8686台、前年同月比は138.4%(貨物車、バスを含む新車総販売台数は41万5931台/前年同月比136.2%)と4カ月連続で前年を上回り、10月27.6%増、11月25.1%増、12月20.9%増を超える4カ月連続の2ケタ大幅増となった。今年1月の35万8686台は、リーマン・ショック前の08年1月の31万9970台に対しても12.1%増となり、国内クルマ市場に吹き荒れたリーマン・ショック、東日本大震災、タイ大洪水という未曾有の逆風の連鎖から、ようやく立ち直りつつあるといえそうだ。
輸入車と軽乗用車を除く3/5ナンバーの国産乗用車(日産マーチ輸入分含む)は22万5562台で、前年同月比は143.4%。メーカーブランドごとの合計では、昨年年間販売目標1万2000台の3倍強と好調に売れた「ソリオ」が1月発売だった反動で前年同月比がマイナスとなったスズキ以外は前年を上回り、特にホンダ、トヨタが59.9%増、49.6%増と勢いを取り戻したのが注目だ。
月間ランキングでは「トヨタ プリウス(α含む)」が万9108台で8カ月連続トップ。2、3位に「ホンダ フィット(シャトル含む)」「フリード(スパイク含む)」がそれぞれ2万1449台、1万4042台で入り、2カ月連続でトップ3に変動はないが、「プリウス」と「フリード」は前年同月比212.3%、266.2%と昨年の2倍超の売れ行きだ。昨年12月に発売されたトヨタ初のコンパクトハイブリッド、「アクア」は月間販売目標の1万2000台超となる1万3485台で4位にランクインし、これで3/5ナンバー乗用車に占めるハイブリッド車(HV)比率は31.5%まで伸張した。
軽乗用車は11万9579台で、前年同月比130.7%(貨物車を含めた全体では15万2664台/前年同月比129.0%)と4カ月連続のプラス。「ダイハツ ミライース」が依然として好調で、単独で1万4399台と「スズキ ワゴンR」の1万2442台を上回った(ココアを含むミラ全体では1万9795台とダントツ)。このほか、昨年12月発売の「ホンダ Nボックス」が9934台と好調で、ホンダの軽乗用車全体でも1万6811台、前年同月比195.8%と久々に日産を抜き、ダイハツ、スズキに次ぐ3位となった。
輸入乗用車は海外メーカー製のみでは1万2979台、前年同月比129.4%と6カ月連続で前年を上回った(日本メーカー製を含む輸入乗用車全体では1万6871台、前年同月比122.4%)。海外メーカーブランド別乗用車ランキングはVW(フォルクスワーゲン)が3307台でトップに返り咲き、2位は2151台のメルセデス・ベンツ、前月トップのBMW(ミニを除く)は1963台で3位に後退し、4位アウディが55台差まで迫ってきている。
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