あの車がこの値段!? 下落傾向の中古車相場、その訳は? 一部モデルはプレミア化も
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 12
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中古車の最大のメリットは、新車に比べて手頃な価格で入手できるというのがこれまでの常識でした。しかし、近年では高年式のものであれば、新車とほぼ同等の価格であることも珍しくなく、人気の高い一部のモデルでは新車価格を上回る例も見られるようになりました。
この背景には、半導体などの部品不足によって新車の納期が長くなっていることが挙げられます。モデルによっては1年以上におよぶ納期を提示されることもあるなかで、できるだけ早くクルマを手に入れたいユーザーが中古車も選択肢に入れるようになったことが、中古車相場の上昇につながったとされています。
また、近年の円安を追い風に、トヨタ「アルファード」などの一部のモデルでは輸出業者によって海外へと渡るケースも多く、相場が上昇する要因となっています。
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一方、しばらく高止まりを続けていた中古車相場ですが、ここに来てついに下落傾向へと転じています。
自動車オークションを運営するUSS発表のオートオークションにおける成約車両単価を見ると、2023年2月は前年比99.6%となり2021年5月以来およそ2年ぶりに前年を下回っています。さらに、3月は同98.5%、4月は同95.0%とその後も緩やかに下落しています。
それに対して、オートオークションへの出品台数は2022年8月以降前年比を上回っており、中古車市場への供給量が安定して増え続けていることが伺えます。
また、最近では新車の納車状況も改善傾向にあるため、中古車を検討するユーザーが一時期よりは減少しているようです。つまり、需給バランスが改善したことで、中古車相場も落ち着きを見せるようになったと言えそうです。
では、個々のモデルの中古車相場はどのようになっているのでしょうか? carview!の中古車ページに掲載されている各モデルの登録済未使用車(=新車とほぼ同等のコンディションのクルマ)の価格をもとに検証してみたいと思います。
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まずは、人気の高いSUVから見てみましょう。
トヨタ「ヤリスクロス」や「カローラクロス」、「ハリアー」などは、新車同様のコンディションである登録済未使用車が多く販売されていますが、いずれも新車とほぼ同等の価格が掲示されています。
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また、マツダ「CX-60」や「CX-5」、スバル「フォレスター」は新車よりもやや割安な価格に設定されています。
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ただ、ホンダ「ヴェゼル」や日産「エクストレイル」の登録済未使用車は、新車よりもおおむね5~10%程度割高です。これは、新車の納期が依然として長いことが影響していると思われます。
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次に、ミニバンを見てみましょう。
フルモデルチェンジを控えているアルファードは、かつてよりも相場が落ち着いてはいるものの、現在でも新車価格を10%~20%上回る価格で販売されています。
>>発表秒読みの新型アルファード。価格ほぼ据え置き、一部で仮予約もスタート
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一方、同じトヨタでも「ノア」や「ヴォクシー」、「シエンタ」は新車の供給が進んできたこともあり、登録済未使用車の価格は新車とほぼ同等となっています。ただし、新車の納期が長いハイブリッド車では新車価格を超えるケースも見られます。
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日産「セレナ」やホンダ「ステップワゴン」については、ほとんどの個体が新車と同等以下の価格となっているようです。
>>セレナの中古車相場はこちら
>>ステップワゴンの中古車相場はこちら
次に、軽自動車について見てみましょう。
売れ筋のスーパーハイトワゴンですが、ホンダ「N-BOX」や日産「ルークス」、ダイハツ「タント」、スズキ「スペーシア」などは、いずれも新車よりも割安な価格となっています。
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>>スペーシアの中古車相場はこちら
同様に、ダイハツ「タフト」やスズキ「ハスラー」なども、新車価格を大きく超えるような相場とはなっていません。ただ、軽自動車は回転が早く、登録済未使用車自体が少ないという点には注意が必要です。
>>タフトの中古車相場はこちら
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このように、主要なモデルのほとんどが登録済未使用車であっても新車と同等以下の価格帯におさまっているようです。新車の納車状況は引き続き改善傾向にあるため、これらのモデルの中古車相場は、今後も緩やかに下落していくものと考えられます。
とは言え、現在でも中古車価格が新車価格を大きく上回るものは少なくありません。
たとえば、日産「GT-R」や「フェアレディZ」、ホンダ「シビックタイプR」のような入手困難なスポーツカーは、流通している個体のほとんどが新車価格を大きく上回る価格となっています。
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>>フェアレディZの中古車相場はこちら
>>シビックタイプRの中古車相場はこちら
また、異例の長納期が話題となっていたトヨタ「ランドクルーザー300」やスズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」も、かつてに比べて落ち着いたとはいえ、依然として中古車価格が高騰しています。
新車と違い、中古車価格は短期間で変化するものです。中古車選びの際には、狙っているモデルの中古車相場を継続してチェックすることが重要です。
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