この記事をまとめると
■三菱が突如発表した「デリカミニ」に関して考察
デリカ「ミニ」登場で注目度マシマシ! 三菱にしか作れない最強ミニバン52年の歴史を一気見せ
■デザイン以外不明だが、ハイブリッド仕様が用意されると画像から推察できる
■詳細は来年の東京オートサロンでお披露目される予定となっている
突然現れたデリカミニはどんなクルマなのか勝手に予想してみた
2022年11月4日、自動車界を騒がせるニュースが飛び込んできた。
そう、三菱が、初代デリカの発売から55周年となる2023年初夏にデリカの軽自動車版「デリカミニ」を発売するというのだ。パジェロの軽自動車版、パジェロミニ(1代目1994-1998、2代目1998-2013)がなくなって早10年近くが経つが、軽自動車界でもクロスオーバーモデルが目白押しで、スーパーハイト系の三菱ekクロススペース、スズキ・スペーシアギア、スペーシア ベースがあり、そしてダイハツのタントにも、クロスオーバーモデルのファンクロスが加わったばかりのタイミングでの発表である。
しかし、ライバルの仕立て同様に、eKクロススペースをベースにしたと思われる後出しのデリカミニには、デリカD:5や、それこそジープや本格高級SUVにもつながる独特の力強さ、本物感があることが、三菱のティザーページに唯一公開されているエクステリアデザインから伝わってくるではないか。ただし、デリカD:5のダイナミックシールド顔により近いのは、半目のLEDヘッドライトの鮮烈さはともかく、デリカミニのベース車となったと思われるeKクロススぺースのほうなのだが……。むしろ、ランドローバーの本格SUV、最新のディフェンダーを思わせる顔つきのようではないか。
また、公開されている、アウトドアに似合う新色のアッシュグリーンメタリックのボディのリヤビューには、リヤガーニッシュ部分左右いっぱいに「DELICA」の文字がワイドに入り、ここはデリカD:5に共通するイメージだ(D:5のほうが下位置だが)。そのリヤビューで驚かされるのが、テールゲート右側の「HYBRID」のエンブレムだ。現在のeKクロススペースのパワーユニットはガソリンのNAとターボの2種類だが、時代の流れに乗ってなんらかのハイブリッドを用意してくる可能性大。でなければ、わざわざそのエンブレムが張り付けられたリヤビューを公開するわけがない。
三菱のリリースによれば、デリカミニは、 「DAILY ADVENTURE(毎日の冒険)」をデザインテーマとした、SUVらしい力強いスタイリングの軽スーパーハイトワゴンです。『デリカ』シリーズはSUVとしての走破性とMPVとしての居住性を融合させた、三菱自動車ならではのオールラウンドミニバンとして、家族や仲間たちとアウトドアレジャーを楽しむお客様にご愛用いただいています。アウトドアレジャーの人気が高まる昨今、その『デリカ』シリーズの世界観を軽スーパーハイトワゴンに詰め込み、新型『デリカミニ』として提案します」 ……とある。
あくまで世界観重視? それともかなりの本格派?
つまり、デリカの「世界観」詰め込んだということは、たとえばパジェロミニやジムニーのような、超本格ミニSUVではないとも受け取れる。
が、デリカの名を冠しておいて、ただのなんちゃってSUV風軽クロスオーバーモデルとして三菱がデビューさせるのかっ!? という疑問も残る。まだエクステリアデザインのみの公開で、エクステリアに関してはライバルを圧倒する本格派ながら、たとえばスーパーハイト系軽のクロスオーバーモデルであるeKクロススペースの最低地上高は、クロスオーバーモデルじゃないほうのeKスペースと同じFFが155mm、4WDが150mmという数値。スペーシアとスペーシアギアも最低地上高は150mmと共通で、本格SUVの180-200mmとは異なるものだ。
しかし、ティザー広告の写真の下半身を、eKクロススぺースと何度も見比べているうちに、「タイヤとホイールハウスの隙間が、eKクロススペースより広いんじゃないか……?」と思えてきた(個人の印象ですが)。この点に関しては未確認とはいえ、走破性、最低地上高にこだわった軽クロスオーバーモデルであることを大いに期待したいところである。
で、余計なお世話として、デリカミニのパッケージングが、eKクロススペースと同じだと仮定したときの、車内、荷室の寸法を紹介すると、身長172cmの筆者のドライビングポジション基準で、前席頭上に~260mm、後席頭上に250mm、左右分割で320mmスライドする後席を最後端位置にセットした時の膝まわりに最大400mm!! と広大にもほどがあり、 後席の着座性、立ち上がり性にかかわる後席のヒール段差は異例の380mmと素晴らしく(N-BOXの355mmがクラス平均値)、着座性は文句なくよく、極めて快適、爽快に座ることができる。
荷室は開口部地上高の490mmはeKクロススペース基準だが、もし最低地上高が固まったとしてもかなり低く、重い荷物の出し入れも楽々なはず。荷室フロアは奥行き約300-675mm(後席スライド位置による)、幅885mm、最小天井高1070mm。後席を前にスライドすれば、アウトドアの荷物もしっかりと積み込めるはずである(床下収納あり/ガソリン車)。また、後席を格納した時の荷室拡大フロア長は1090mmに達する(やや角度はつくが)。
※画像は姉妹モデルeKスペースのラゲッジ
三菱の発表によれば、2023年初夏の発売前、2023年1月13日(金)~15日(日)に開催される東京オートサロンで参考出品車としてお披露目(プロトタイプ?)となることが公表されている。いち早く現車を確認するなら、東京オートサロンの三菱のブースに直行である。
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みんなのコメント
こんなのはSUVでもましてやオフローダーでもない!
ただのカッコだけ車じゃん!