N-VAN発売。N-BOX由来のFFレイアウトで軽バンの常識を破れるか?
掲載 更新 carview! 写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 写真:中野 英幸
7月12日(木)、ホンダの新しい軽商用バン「N-VAN(エヌバン)」が正式発表されました。発売は翌13日(金)。ヒット作となった「N-BOX」のプラットフォームを使い、従来の“軽バン”のイメージを超えたスタイリングや使い勝手を目指しています。今回は撮り下ろしの写真を中心に、トピックをざっと見ていきましょう。
グレード構成は仕事メインの「G・ホンダ センシング」(126万7920円~)、「L・ホンダ センシング」(134万1360円~)、趣味性を高めた「+スタイル ファン・ホンダ センシング」(156万600円~)「+スタイル クール・ホンダ センシング」(156万600円~)の4種類。ボディはハイルーフが基本で、+スタイル クールのみロールーフとなっています。
注目はエンジン搭載位置が、従来の床下(キャブオーバータイプ)から乗用車と同じ前方に置かれたこと。軽商用バンの場合、荷室長が短いのはマイナス要素ですが、N-VANはFFのメリットである低いフロア高で天地の長さを確保。フロントエンジンは衝突事故の際の乗員の安全性でも有利と言えそうです。
シートは後席だけでなく、助手席もダイブダウンが可能。助手席格納後にフロアをフラットに整えるフタ代わりのボードや、格納時の置き場に困るヘッドレストの収納などにも工夫が見えます。さらに、助手席側センターピラーレス構造を採用して、長尺モノを1人で積むときや、大きな荷物を2人がかりで積むのに便利な大開口も実現しました。
運転席周りはトレイやドリンクホルダーなどの収納が充実し、オートエアコンの設定もあります。また、FF化や低床化によって設計に余裕が生まれた運転席は、長時間でも疲れにくい構造や、乗り降りのしやすさ、ビジネスユースでの耐久性などを追求。逆に助手席はフラットに格納できる専用設計にするなど、割り切りの大胆さもN-VANの特徴かもしれません。
エンジンはN-BOXをベースに商用ユースに最適化したもので、53ps/64Nm(23.8km/L)を発生するNAと、64ps/104Nmを発揮するターボ(23.6km/L)が用意され、燃費はいずれもライバルを大きくリード。トランスミッションは軽バンには珍しいCVTが採用され、6速MTは軽オープン2シーターの「S660」のものがベースになっています。
ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた高機能な安全運転システム(ホンダ センシング)を全タイプに標準装備しているものトピック。自動ブレーキや誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、標識認識、路外逸脱抑制などの機能がパッケージに。さらにACCやレーンキープアシストも設定されます。
+スタイルのキュートなルックスなどを考えると、趣味性の強い乗用ユーザーからの需要も期待できそう。荷室長のハンディを跳ね除け、燃費や安全性、デザインなどで新基準を打ち立てる新世代の軽商用バンとしてプロからも認められるのでしょうか? N-BOXベースで開発されただけあり静粛性や走行性能にも自信アリとのことですが、このあたりは試乗レポートを待ちたいところ。N-BOXに続くヒットとなるか、注目です。
次のページ>>スペック例
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
中国自動車業界における歴史的一歩! テインサスペンションの純正採用が実現
マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
過酷すぎる走行テストを経て「ディフェンダー・オクタ」7月3日発表へ!プレビューイベントも開催予定
新型「ミニ・エースマン」世界初公開! 第3の“新世代ミニ”は 全長4.1mの電動5ドア・クロスオーバーで登場
マツダが新型“最上級セダン”「EZ-6」世界初公開! 光るグリル&半円4連テール&超豪華内装がカッコイイ! 斬新すぎる「マツダ6後継機!?」中国に誕生
そろそろTシャツの季節! ホンダファンにはたまらん歴代シビックのイラストTシャツはいかが?
ガソリン代が高いからって寒いのをガマンしても得なし! クルマのエアコン「暖房オフ」は燃費にほぼ効果がなかった
使い勝手の良さを兼ね備えたアーバンSUV! ホンダ「ヴェゼル」がマイナーチェンジ
国産車初の電動メタルトップは駄作? なんで窓枠が残るのよ! 世にも不思議な[ソアラエアロキャビン]は今が底値!
ヒョンデの高性能EV『アイオニック5N』が日本上陸! 特別仕様車の予約開始
「えっ?」メルセデス・ベンツの最新「Gクラス」は4モーターで“戦車みたいな旋回”を実現!? 実車との初対面で実感!「G580EQ」はすべてが驚異的
ホンダが「新型SUV」正式発売! “SUV×セダン”融合させたデザイン採用!? ヴェゼルと違う「e:N」、中国に
WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて色々テコ入れ、格の違い目指す
【1年以内に発売予定!】トヨタ新BEV「bZ3C」&「bZ3X」を中国で世界初公開
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う
ホンダのお手頃SUV「WR-V」が絶好調。一番人気は中間グレード「Z」、色はプラチナホワイト