新生アルピーヌA110受付始まる。日本は50台、フランス大使立会いで厳正に抽選予定
掲載 更新 carview! 写真:小林 俊樹
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2017年のジュネーブモーターショーで世界初公開されたフレンチスポーツカー「アルピーヌA110」が、6月22日に日本で初公開されました。1955年創設のスポーツカーメーカー・アルピーヌは主にルノー車のスポーツモデルを製作し、62年に登場した初代「A110」はラリー世界選手権で活躍したことでも知られています。ドイツやイギリスで伝説的なブランドが復活するなか、フランスのスポーツカー代表と言えるアルピーヌも、ルノー傘下のブランドとして2016年に復活を果たして、オリジナルのデザイン要素を取り込んだ現代版「A110」の発売を予告していました。
今回発売される「アルピーヌ A110 プルミエール・エディション」は、第2世代A110のファースト・ロットであるだけでなく、新生アルピーヌ復活後に発売される第1号車。アルピーヌ社が創設された年にちなんで限定1955台が生産され、日本には50台が導入されます。価格は790万円で、ボディカラーはブルー アルピーヌ メタリックのみ。7月10日(火)まで購入申し込みを受け付けた後、15日(日)にフランス大使館でフランス大使立会いのもと抽選し、オーナーが決まります。なんとも公平なプロセスですね。
ボディサイズは全長4205×全幅1800×全高1250mm、ホイールベース2420mm。よく引き合いに出される「ポルシェ 718ケイマン」(720万2000円/PDKモデル)と比べた場合、全幅は同じながら全長は20cm弱コンパクト。オリジナル(RR)とは違いミッドシップされる1.8L直4直噴ターボは252ps/320Nmを発生し、2.0L水平対向4気筒直噴ターボを搭載するケイマンの300ps/380Nmを下回りますが、オールアルミボディを採用した1110kgという車両重量のおかげで、逆に300kg近く軽量に仕上がっています。結果、パワーウエイトレシオは4.4kg/ps、0-100km/h加速は4.5秒(ケイマンは4.7秒、ケイマンSは4.4秒)、前後重量配分は44 : 56。自動ブレーキやドライバーアシストといった先進デバイスは装備されず、トランスミッションは7速DCTのみ。
足回りではサスペンションがアルミ製の前後ダブルウィッシュボーン。鍛造ホイールに前205/40R18、後235/40R18のミシュラン パイロットスポーツ4を履き、ブレンボと共同開発したブレーキは前が4ポッド、後は世界初のキャリパーにパーキングブレーキを内蔵した軽量タイプです。その走りですが、カービューの試乗記でも、軽量ボディを活かした走りが好評です。
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ちなみに日本でアルピーヌを扱う認証ディーラー(ルノーディーラー)は全国に14店。CIなどは本国アルピーヌの基準(プレミアムブランドだけに厳しいらしい)を満たす必要があるそうですが、敷地内に別の店舗を建てる店もあれば、ルノー店内にブースを作る店もあるようです。
今年中にカタログモデルが導入される予定で、グレードは今春ジュネーブショーでお披露目された「ピュア(Pure)」と「レジェンド(Legende)」になりそう。こちらは限定モデルではないのでご安心を。また、ジュネーブではFIA-GT4用レーシングモデルの「A110 GT4」も発表されるなど、今後のモデル展開にも期待できそうです。
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