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河口まなぶが東京モーターショーで危惧したこと【2015総括&2016展望】

河口まなぶが東京モーターショーで危惧したこと【2015総括&2016展望】

トヨタ MIRAI

世界の度肝を抜くような新しさを

もはや車だけを展示してその魅力で勝負するというスタイルは20世紀的なものではないだろうか、と思う。これだけWEBやモバイルが発達しているにも関わらず、そうしたものを積極的に利用してユーザーを楽しませたり、興味を惹かせたりするような演出も極めて少なかった。

もちろん、モーターショーは“モーターショー”なので、遊園地のアトラクションのようでは困るのだけれども、とはいえ見せ方に関して言うともう少し工夫があった方が良かった。エンターテインメント性をあまり盛り込んでしまうと、趣旨を取り違えてしまう恐れがあるのではないかと思う自動車メーカーも多いだろうが、今やテクノロジーを駆使して表現していく時代だ。

自動車自体がテクノロジーの塊であり、こと日本車に関して言えばその先端を行っている部分がウリでもある。そうした存在が多く生み出される国でのモーターショーならば、世界のモーターショーの度肝を抜くような新しい展開を提案するのも1つの手だろう。いや、そうしなければ東京モーターショーはいつまでたっても、世界の大きなショーの1つにステップアップできないように思える。

日本がまず真っ先に東京モーターショーからモーターショーの流れを変える。それくらいの意識が必要だと思うのだ。

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