スズキのセダンは希少。基本スペックや中古車情報を徹底解説【購入ガイド】
掲載 carview! 5
掲載 carview! 5
軽自動車やコンパクトカーが主力であるスズキには、走行性能やデザイン性の高いモデルが多くラインナップされています。しかし2022年9月現在、スポーティーで高い走行性能が特徴のセダンは販売されていません。
過去には販売されていましたが、スズキのセダンを知らない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、今では希少となったスズキのセダンを紹介します。基本スペックや中古車情報、ライバル車も紹介するので参考にしてください。
目次

2022年9月現在、スズキにはセダンのラインナップがありません。販売されていたのは2015年までで、以降は海外専用モデルのみの生産です。
そこでここでは、スズキが販売していたセダンのラインナップと、現在販売中の海外専用モデルを紹介します。
スズキで販売されていたセダンは、全4種類です。1983年から途切れることなく販売されていましたが、2015年の「キザシ」を最後に新しいセダンは販売されていません。販売終了モデルのラインナップと販売時期は以下を参考にしてください。
| モデル | 販売期間 |
|---|---|
| カルタスシリーズ | 1983年10月~2001年 |
| エリオセダン | 2001年11月~2007年 |
| SX4セダン | 2007年7月~2014年 |
| キザシ | 2009年10月~2015年 |
日本では生産終了したセダンですが、海外では2022年9月現在も販売中のモデルがあります。インドでは2008年3月から「SWIFT DZire(スイフトディザイア)」が発売されており、現行は2017年に発売されたモデルです。
また「Ciaz(シアズ)」というモデルのセダンも、2014年にインドと中国(名称は「ALIVIO(アリビオ)」)、2015年にタイでの発売が発表されました。こちらも2022年9月現在も販売中です。

国内で過去に販売されていたスズキのセダンには、公的に使用されたモデルもあります。2015年まで販売していた「キザシ」は、警察車両(覆面パトカー)にも多く採用されていました。販売期間はわずか6年で、受注生産だったため総生産台数が少ない希少なモデルです。
ここでは「キザシ」の基本スペックや特徴、評価について紹介します。
キザシのラインナップは1種類のみで、FFと4WDの駆動方式から選べます。スズキのフラッグシップモデルとして誕生したため、車格感のあるスポーティーで力強いエクステリアデザインが特徴です。
キザシの基本スペックは下記を参考にしてください。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 車体サイズ 全長×全幅×全高(mm) | 4,650×1,820×1,480 |
| 室内サイズ 長さ×幅×高さ(mm) | 2,040×1,500×1,185 |
| 車両重量(kg) | 1,490~1,560 |
| 駆動方式 | FF/パートタイム4WD |
| 乗車人数(名) | 5 |
パワートレインは、2.4L 4気筒のDOHCエンジンと6速MTモードCVTです。4WDには電子制御4WDシステム「i-AWD」が搭載されており、スムーズな発進加速や旋回性能が実現されたモデルとなっています。
サスペンションにはマクファーソンストラット式とマルチリング式が採用され、高い操縦安定性と乗り心地が両立されました。
| エンジンの種類 | 水冷直列4気筒DOHC |
|---|---|
| 排気量(cc) | 2,393 |
| 最大出力 | 188PS(138kW)/6500rpm |
| 最大トルク | 23.5kg・m(230N・m)/4000rpm |
carview!のユーザーレビューでは『多少固めの足回りで、路面からの情報が伝わってくるので、自分で操ってる感が楽しい。』や『走り出すと低速域では18インチタイヤの硬さが目立つが、70km/h以上でフラットライドになり快適そのもの。』などの声があり、走りの快適さや乗り心地の良さが評価されていました。
また『価格の割に、装備が充実している。』や『トータルバランスが優れている車種だと思う。価格の割に装備が良い。』と、コスパの良さも高評価です。
販売終了から7年が経った2022年9月28日現在の中古車相場は、28万円~185万円です。受注生産であったことや販売期間が6年であったことなどもあり、中古車市場での販売数は多くありません。数は少ないですが相場としては大幅に安くなっているため、お得に購入できます。
carview!のレビューを見ると、販売終了後に中古車を購入している方も多いようです。希少モデルのため、気になる方はチェックしましょう。

スズキ「SX4」は2007年に国内販売が開始されたモデルで、イタリアのフィアット社との共同開発で誕生しました。発売当初はクロスオーバーSUVのみのラインナップでしたが、2007年にセダンが追加されています。
クロスオーバーSUVであるSX4の特徴を生かしつつ、セダンならではの流麗なスタイルと専用フロントグリルやバンパーを採用した上質なデザインが特徴です。ここでは、SX4セダンについて紹介します。
SX4セダンは全長4,500mm以下のコンパクトなサイズですが、4ドアセダンクラスでは最大となる515Lものトランクルーム容量が確保されています。
また、シートの角度変更やフルオートエアコンの標準装備、ゆとりのある室内高で、乗り降りがしやすくゆったりと過ごせる快適な居住空間も実現されました。
ラインナップは、ベースグレードの「1.5F」と上級グレードの「1.5G」となっています。
| 車体サイズ 全長×全幅×全高(mm) | 4,490×1,730×1,545 |
|---|---|
| 室内サイズ 長さ×幅×高さ(mm) | 1,975×1,455×1,235 |
| 車両重量(kg) | 1,190 |
| 駆動方式 | FF |
| 乗車人数(名) | 5 |
SX4セダンのパワートレインは、低燃費と高出力が追及された1.5LのDOHC VVTエンジンと4速AT、FF駆動の組み合わせです。また、軽量化を図るとともにボディの剛性を高めているため、操縦性と安定感のあるモデルに仕上がっています。
サスペンションには、マクファーソンストラット式とトーションビーム式コイルスプリングが採用されました。
| エンジンの種類 | 水冷直列4気筒DOHC |
|---|---|
| 排気量(cc) | 1,490 |
| 最大出力 | 110PS(81kW)/6000rpm |
| 最大トルク | 14.6kg・m(143N・m)/4400rpm |
carview!のレビューで見るSX4は『着座位置が高いので長距離でも渋滞にはまっても疲れにくい。後席の着座位置はより高く、窓も広いので同乗者も酔いにくそう。』と、セダンにしては高い着座位置による乗り心地の良さが評価されていました。
また『ボディー剛性も高く高速では直進性が良い為、長距離の走行でもあまり疲労感を感じません。』や『他の方も書かれている通り高速域の安定性はビッグセダン並みにいいです』など、ボディ剛性が高いことでの疲れにくさや安定感も高評価のようです。
2022年9月28日時点での中古車相場は、62万円です。SX4は現在もクロスオーバーSUVとして販売されていますが、セダンタイプは2007年~2014年までの販売であったため、中古車販売数は多くありません。
ユーザーレビューから分かるように、車高が高いことでの乗り心地の良さや疲れにくさ、高速域での走行性能は特に評価が高くなっています。100万円以下で購入できる車両もあるため、気になる方はぜひお探しください。

「エリオセダン」は、スズキの初代セダンである「カルタスセダン」の後継モデルとして2001年に発売されました。ミニバンが持つ居住性の高さとステーションワゴンが持つ実用性、セダンが持つ走行性能を融合させたモデルです。
ここでは、エリオセダンの基本スペックや走行性能、carview!のユーザーレビューによる評価や中古車相場を紹介します。
エリオセダンは、取り回しやすいコンパクトな車体が特徴です。コンパクトではありますが、全高が高いため後部座席にもゆとりがある室内空間となっています。
発売当初は装備品が異なる「X」「XV」の2種類のグレードでしたが、2003年の一部改良からは1.8Lのエンジンが追加され、装備品だけではなく走行性能の異なるグレード展開となりました。ここで紹介しているのは、2001年11月発売モデルの情報です。
| 車体サイズ 全長×全幅×全高(mm) | 4,350×1,690×1,545 |
|---|---|
| 室内サイズ 長さ×幅×高さ(mm) | 1,790×1,410×1,275 |
| 車両重量(kg) | 1,140~1,210 |
| 駆動方式 | FF/フルタイム4WD |
| 乗車人数(名) | 5 |
エリオセダンには、1.5Lと1.8Lのエンジンが搭載されています。それぞれのエンジンは、出力と燃費を向上させながら振動や騒音を低減させたもので、スポーティーなだけではなく環境性能の高さも追及されました。
| エンジンの種類 | 水冷直列4気筒DOHC |
|---|---|
| 排気量(cc) | 1,490 |
| 最大出力 | 110PS(81kW)/6000rpm |
| 最大トルク | 14.6kg・m(143N・m)/4000rpm |
carview!のユーザーレビューでは『基本性能がしっかりしたいい車だと思います。』や『背が高いので横風に弱いが足回りはしっかりしていて安定感がある。』など、剛性の高いボディや足回りの固さを評価している声がありました。
また『停車時のエンジン音が静か。通常のセダンより背が高く、トランクを含めて内部がゆったりしている。』や『他車では得られない、高い車高・広い窓・大柄なシート・大容量のトランク。』など、室内空間の快適性も高評価です。
エリオセダンの中古車相場は、63万円となっています。ユーザーレビューでは総合的評価の高いモデルですが、SX4やキザシ同様に1代限りの販売であったことや当時の販売台数が少ないこともあってか、中古車の販売数も限られています。
希少なスズキのセダンであるため、気になる方はぜひ中古車市場でチェックしてください。

スズキのセダンは、どのモデルも優れた走行性能や室内空間の快適性を持ち合わせていますが、中古車市場での販売台数が少ないことがデメリットです。
そこでここでは、キザシと同じDセグメントのスポーティーなセダンを紹介します。中古車市場でお得に購入できるモデルもあるため、参考にしてください。

スカイラインは、優れた走行性能と美しいエクステリアデザインが特徴です。現行モデルでは、3.0LのV6ツインターボエンジンが搭載され、電動VTCシステムとの組み合わせで力強い加速と操縦の安定性、レスポンスや燃費の良さが実現されています。
2022年9月28日時点の中古車相場は、69万8,000円~590万円と幅広く、年式の古いモデルであれば比較的お得な購入が可能です。

レガシイB4は、2020年8月に販売が終了したセダンです。機能的価値や情緒的価値が追及され、安全性能や走行性能、内外装のデザインや質感が磨き上げられたモデルとなっています。
2022年9月28日時点の中古車相場は17万8,000円~199万8,000円で、販売終了時の新車価格より50万円以上安い購入が可能です。旧モデルであれば100万円以下で購入できる車両も多く、お得なモデルとなっています。

マツダは、2019年にフラッグシップモデルであった「アテンザ」の車名を「MAZDA6」に変更し、新たに2.5Lターボエンジン搭載車を設定しています。低重心ならではのスタンスの良さや品格を感じさせるエクステリア、上質な素材が採用されたインテリアが魅力です。
2022年9月28日時点の中古車相場は、アテンザが42万8,000円~323万円、MAZDA6が212万8,000円~358万円となっています。

アコードは、2020年に10代目モデルが発売されたホンダのロングセラーセダンです。力強く端正なフロントフェイスやスポーティーな低重心のプロポーション、操作性の良さと機能美が両立した上質感のあるインテリアが特徴となっています。
ガソリンモデルとe:HEVモデルのラインナップがあり、2022年9月28日時点の中古車相場はガソリンモデルが44万円~129万8,000円、e:HEVモデルが89万円~370万7,000円です。
スズキが過去に国内で販売していたセダンは、優れた走行性能と乗り心地の良さなどで高評価ではありますが、中古車販売数が少ないため希少です。気になった方はぜひ中古車市場をチェックしてください。
他メーカーでも魅力的なセダンは数多く販売されています。スズキにこだわりがないのであれば、自分のライフスタイルに合う好みの1台を探すのもおすすめです。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
モータージャーナリスト工藤貴宏のクルマの選び方「正直に言えばやっぱり見た目!?」
雄大な峡谷美に抱かれた「延楽」で一流の芸術に触れる【心を満たす温泉宿24選】
【F1アブダビGP決勝の要点】「優しすぎる」と評されたノリスが初戴冠。爽やかな新チャンピオン誕生の光景
【ポイントランキング】2025年FIA F2第14戦ヤス・マリーナ終了時点
【ポイントランキング】2025年F1第24戦アブダビGP終了時点
ランド・ノリス、悲願のF1初王座! 優勝フェルスタッペン2点差に迫るも5連覇ならず……角田裕毅は14位で一旦表舞台を去る|F1アブダビGP決勝レポート
ノリスがF1チャンピオンに輝く。フェルスタッペン優勝も逆転ならず【アブダビGP決勝レポート】
F1アブダビGP決勝速報|角田裕毅、当面のF1ラストレースを14位で終える。フェルスタッペン優勝も一歩及ばず、ノリスが初王座
ダイハツ×HALが描く軽自動車の未来像とは?Z世代発想が示した“10年後の地方を変える”提案
波乱万丈のSUPER GT戦記!! 2026年シーズン ホンダはは新型プレリュードで挑む!!
「めちゃくちゃ懐かしい!」 シチズンコレクションから名作映画『E.T.』感動の名シーンを閉じ込めた限定ウオッチ登場!
「エスプリ・セー ・ケイ・ギンザ」でクリスマス限定コースがスタート。小林圭のスペシャリテを銀座流にアップデート
レクサス版「GR86」構想は本当にあるのか? 棚上げ状態から再始動の声が聞こえてきた背景
【いまさら聞けない】認定中古車のメリット・デメリット。購入者が主張する“意外な盲点”とは…どんな人に向いている?
290万円の「デリカミニ」登場で“価格天井”が崩壊。なぜ軽自動車の“高価格化”が止まらないのか
22万kmでも海外オークションで400万円超えた三菱「パジェロ エボ」。もし左ハンドルがあったらもっと高値になってたかも?
【知らなきゃ損】実は“革シート=動物が可哀想”じゃなかった。専門家が語るレザーの真実と、捨てられる牛皮“45%”の衝撃的現実
「クロスビー」が“実質フルモデルチェンジ”で昨対比269.8%と大復活。コンパクトSUVの王者「ライズ」を脅かす存在に!?
「N-ONE」一部改良。販売店には6MTの「RS」と「特別仕様車」に問い合わせ集中…「やっぱりMT車は運転が楽しい」の声も
【やっぱり大人気】長らく買えなかったガソリン仕様「RX350」が受注再開。購入者からは「コスパ最強」の呼び声も
【コメント欄で激論】「500万超えは厳しい」「アルファード買ったほうがいい」…「オデッセイ」一部改良に関する記事が話題
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!