アストンマーティンDB11を初披露。DBシリーズ13年ぶりの新型
掲載 更新 carview! 写真:望月 浩彦
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アストンマーティンは8月31日、今年3月のジュネーブモーターショーでワールドプレミアされた「DB11」を日本で初披露した。映画『007スペクター』にDB10がボンドカーとして登場しているが、市販車としてはDB11が2003年に発売されたDB9の正式な後継モデルとなる。価格はベースモデルが2380万円、ローンチエディションは2591万5720円。
DBシリーズとして13年ぶりの新型となるDB11は、アストンマーティンを象徴するフロントグリルやフロントヒンジのクラムシェルボンネットのフォルムを受け継ぎながら、デイタイムランニングライトと低速コーナリングライトを一体化させた印象的なLEDヘッドライトなどで、より力強さを増した新しいフロントフェイスを構成する。サイドでは、空力処理が施されたアストンマーティンのデザインアイコンの一つであるサイドストレーキベント、Cピラーから流れるようにレイアウトされたエアロブレードなどが特徴的。
室内にはテクニカルパートナーのダイムラーから電装技術を導入した最新のインフォテインメントシステムを装備。インストルメントパネルには車両情報を表示する12インチの、ダッシュボード中央にはインフォテインメント専用となる8インチの計2つのTFT液晶ディスプレイが配置され、操作はロータリーノブ、またはオプションのタッチパッド(文字認識、マルチタッチ、ジェスチャーをサポート)でコントロールが可能だ。
最新のVH構造(接着アルミニウムボディ)に搭載されるエンジンは、噂されていたダイムラーとの共同開発ではなく、新たに自社設計された5.2L V型12気筒DOHC直噴ターボ。最高出力608ps/最大トルク700Nmを発揮し、0~100km/h加速は3.9秒、最高速度は322km/hに達する。
一方で、アクセルオフ時や軽い加速時などの低負荷の際に、片側のバンクを休止させて燃料消費を抑える「インテリジェント・バンク・アクティベーション」とストップ・スタート機構の採用により燃費も改善させている。トランスミッションはZF製の8速ATが組み合わされる。
新装備としてドライバーが任意に設定できるダイナミック・モード(GT、スポーツ、スポーツプラス)を採用。選択に応じて、エンジン、トランスミッション、電動パワーステアリング、コーナリング性能を向上させるアクティブ・トルクベクタリングのレスポンスを変更するとともに、最新世代のビルシュタイン・アダプティブダンピングシステムの減衰力を調整する。
最も穏やかなGT モードでは、グランドツアラーとして乗り心地を重視したセッティングに。スポーツモードでは、電動パワーステアリングとアクティブ・トルクベクタリングのレスポンスが高速化され俊敏性を前面に。スポーツプラスモードでは、サスペンション、ステアリング、エンジン、トランスミッション、アクティブ・トルクベクタリングが協調作動してパフォーマンスを最大限に引き出すという。
今年3月にグローバルで1000台を超えるとされた予約受注はその後も順調で、プレオーダー以外の日本へのデリバリーは2017年以降になるそうだ。
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