トヨタ、HV戦略に続く一手は?9月のマーケット
掲載 更新 carview!
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9月は貨物車、軽自動車などを含めたクルマ販売全体で14カ月ぶりに前年同月比100.2%と前年を上回り、深刻な低迷期を脱しつつあるが、1~9月の前年同期比は84.5%。エコカー減税や新車購入補助金制度が始まった4月からの2009年度上半期で見ても、前年同期比90.0%と前年割れが続いている。
そんな状況下では、2008年に販売、生産とも世界ナンバー1の自動車メーカーとなったトヨタも、国内乗用車市場では苦戦。レクサスを含め、前年同月比こそ2カ月連続のプラスだが、1~9月の前年同期比は84.4%にとどまっている。さらに世界市場でも昨年の897万台に対し、今年は730万台程度になる見通しだ。ただ「プリウス」をはじめとするハイブリッドカーは絶好調で、今年8月末時点でトヨタのハイブリッドカー販売累計が世界で200万台を突破。国内でもすでに納期が来年5月下旬以降となるプリウスはもちろん、今年投入した「レクサス RX450h」は累計で4371台(月平均約486台)、「HS250h」も2140台(月平均約713台)と、いずれも月間販売目標250台、500台を上回る売れ行きだ。さらに今月発売予定の新型ハイブリッド上級セダン、SAIも今年度末までに3万7000台程度の受注を見込んでおり、トヨタはこの苦境をハイブリッドカー攻勢で切り抜ける態勢だ。
また今年中に発売予定のプリウスのプラグインハイブリッドをはじめ、インドやブラジル、中国などの新興国向けの1リッター級戦略小型車や、東京モーターショーで公開されるスポーティFRなど、多角的な車種展開を計画している。世界ナンバー1の座にあぐらをかくことのないトヨタの“やる気”に今後も期待したい。
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