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世界に先駆けて変貌を遂げようとする東京モーターショーの魅力と課題

世界に先駆けて変貌を遂げようとする東京モーターショーの魅力と課題

Out of KidZania in TMS2019(写真:2019 Japan Automobile Manufacturers Association, Inc. All Rights Reserved.)

充実したコンテンツやサービスもやり方次第

実際のところ、古い頭の人たちの間では、絶対に盛り上がるわけがないというぐらいの話も出ていた。しかし蓋を開けてみれば、入場者数は思惑通りとは言っていない感こそあるが、一方で来場した方々の多くが、この新しいモーターショーを大いに楽しみ、満足して帰っているようだというのが、現時点で得ている感触である。

特に評判なのがキッザニア。未来云々という話ではないが……いや、これこそ子どもたちの未来を、クルマともっともダイレクトなかたちで繋げていると言ってもいいのかもしれない。大人も参加したくなるという話、方々で聞く。

もちろん、すべてが素晴らしいとは言わない。目玉のひとつであろうFUTURE EXPOは、展示の仕方に全然FUTURE感がなく、普通の展示会そのものだ。中身は素晴らしいネタがいっぱいなのに、何だかもったいない。

旗振り役と言っていいトヨタの市販車を1台も置かない衝撃のブースは、“VTuber”モリゾウの発するメッセージを含めて、自動化や電動化が進んだ未来も、クルマは決してつまらなくはならないかも…という思いにさせてくれる内容と言える。けれど、コンセプトカーひとつひとつをじっくり丁寧に見て、その働きを理解しなければ、全体像はちょっと分かりにくそうなのも事実。何がどうして、どうなるから未来は明るいのか、我々のようなクルマのプロじゃなくても直感で突き刺さるような、噛み砕いた説明、あるいはそう見せる導線がほしい。

離れた2会場を結ぶOPEN ROADは苦肉の策であり、やはり実際に移動経路としては長過ぎる感もあるが、用意されたコンテンツはそれなりに魅力のあるものだと思う。ゆっくり歩いて楽しめるといい。但し、すぐに移動したい人にとっては青海~有明を結ぶバスの混雑も、だからとゆりかもめを使わなければいけないことも、不便さを感じさせているのは確かだろう。

少なくともまずはバスを全車、燃料電池バスにし、便数も大増発するくらいはしてほしかった。個々に移動できるパーソナルモビリティだって特区のようなかたちでもっと充実させてよかっただろう。“マリカー”に公道走行を許している日本なんだから。少なくともOPEN ROADの電動キックボードなど、300機くらいあってもよかったのでは?

このバスの乗り場等々含めた案内がきわめて分かりにくく、人を右往左往させていることも引っかかる。CASEだMaaSだの効能を知って感動した後に、バス待ちの長い列に並ぶだなんて、もはやコントだろう。

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