3月のマーケット概況、駆け込み需要の影響は?
掲載 更新 carview!
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消費税増税直前の買い溜めなどがメディアを賑わし、国内新車マーケットも駆け込み需要に加えて年度末の最需要期を迎えて台数増が見込まれた3月。その状況を日本自動車販売協会連合会(自販連)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表したデータから見ていこう。まず乗用車、貨物車、軽自動車も含めた総台数は前年同期比17.4%増の78万3364台と7カ月連続の2ケタ増となる。伸び率は1月ほどではないが2年ぶりの75万台超えであり、エコカー補助金に沸いていた12年3月を上回る台数をマークする。
登録車は14.5%増の48万1039台ながらリコールの影響が残る「ホンダ フィット」がそれほど伸びなかったことに加え、「アクア」、「プリウス」といったトヨタの上位モデルが伸び悩んだことで12年3月の49万7959台には及ばなかった。一方で軽自動車は22.4%増の30万2350台と月間販売台数の過去最高を更新。生活必需品に近い軽自動車のほうが駆け込み購入の影響をより受けたと見ていいだろう。
なお、この時期には2013年度(13年4月~14年3月)の累計台数も出そろうが、この1~3月の需要急増を反映して総台数は前年同比9.2%増の569万2024台と570万台に迫る。登録車は5.9%増の343万328台にとどまったが、うち輸入車(外国メーカー車)が22.9%増の30万2018台、そして軽自動車が14.7%増の226万1839台とここでも年度計の過去最高を更新。13年度の軽自動車のシェアは39.7%とほぼ4割を占める結果となった。
乗用車(軽乗用車含む)のブランド別では9ブランドすべてが前年比増を維持し、スズキ以外は2ケタ増となる。ホンダはリコールの影響からの回復による登録乗用車の伸びに加え、軽自動車の伸びが加わって大幅増を確保。日産は登録車は2.8%増だったが「デイズルークス」の新車効果で軽自動車に助けられて20.6%増と大きく伸ばす。三菱は登録車はマイナスだったものの「eKスペース」の販売増に支えられて全体では2ケタ増を維持している。
マツダ、スバル、ダイハツは登録車も順調に伸び、それに軽自動車が加わって増加傾向を維持。スズキは軽自動車の好調に支えられた面はあるものの、ニューモデル効果で他社ほど存在感を示せずやや伸びが鈍化した形となってしまっている。レクサスはここにきて「IS」の台数が伸びたことで大幅増となっている。
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