デリバリー迫る！「ボクスター・スパイダー」に本国で試乗

舞台がサーキットでも構わない

ボクスターGTSをベースに開発されたシャシーは、標準モデルと比較して20mm車高が低められている。その乗り味は911GT3譲りのコンポーネントを多く採用するケイマンGT4より若干ソフトではあるが、それなりにハードで、シャープでスパルタンな走りを実現している。

ニュルブルクリンクのラップタイムはケイマンGTSの7秒落ちだが、それでも7分47秒である。その速さは尋常ではないのだ。ワインディングロードで極上の楽しさが味わえるボクスター・スパイダーは、サーキットにおいても抜群の走りを見せてくれることは間違いない。ポルシェのオープンモデルでは、現在もっともオススメの1台と言える。

日本市場では、左右ハンドルとも消費税込み1012万円の価格で既に受注開始となっているボクスター・スパイダーは、9月末にデリバリー開始となる予定である。

なお、先代モデルは台数限定だったが、新型は現行ボクスターの生産終了までカタログモデルとして生産される。とは言っても、生産キャパシティには限りがあるので、手に入れたい人には早めの注文をオススメする。その走りを体験すれば、決して高い買い物とは思わないはずだ。