【S耐】いま日本で最も熱いレース!? 珠玉混合バトルにメーカーまで加わり、さらにライブ配信は無料
掲載 更新 carview! 文:山本 シンヤ/写真:スーパー耐久機構(STO) 14
掲載 更新 carview! 文:山本 シンヤ/写真:スーパー耐久機構(STO) 14
日本には数多くのモータースポーツカテゴリーが存在する中、最近注目が高まっているのが“S耐”と呼ばれるカテゴリー。正式には「スーパー耐久シリーズ」と呼ばれ、1990年に発足した「N1耐久シリーズ」が前身となる。
その名の通り、3~4名のドライバーによって長距離(時間)を走る耐久レースで、短いレースで3~5時間、最長は富士スピードウェイで開催される24時間だ。そのためマシンは絶対的な速さだけでなく、信頼性や耐久性、さらにはピット作業や戦略を含めた「総合力」が勝敗の重要なカギとなっている。
発足当初は限りなく市販車に近い状態(グループN規定)で開催されていたが、1995年に改造範囲を広げたことで「スーパーN1耐久」に改名。更に1998年に自動車アフターマーケットとの連動を目的に規則を変更したタイミングで「スーパー耐久シリーズ」に再度改名され現在に至る。
なお、2022年は石油製品の精製および販売、電気・水素の供給などを行なう「エネオス」が冠スポンサーとなり、「ENEOS スーパー耐久シリーズ 2022 Powered by Hankook」という名称となった。
S耐の特徴は、エンジン・車体ともに大幅な改造が認められている国内トップカテゴリーの1つ「スーパーGT」に対し、量産車に近い車両をベースにレーシングカーに仕立てたマシンを争われていることだ。ドライバーも、国内外で活躍するプロドライバーからワンメイクレースからのステップアップ組、更にはジェントルマンドライバーまで様々。国内最高峰のテクニックと技術を”観て”楽しむスーパーGTに対し、”参加して”楽しむレースとして人気が非常に高い。
そんなS耐のもう1つ特徴は、クラス分けの多さ、豊富な車種バリエーションだ。クラス分けは排気量や駆動方式などにより区分されているST1~ST5に加え、FIA-GT3車両によって争われる「ST-X」、FIA-GT4車両によって争われる「ST-Z」、さらに「世界ツーリングカー選手権(WTCC)」の発展形となるTCR車両によって争われる「ST-TCR」など、国際規格に準じたマシンも参戦可能となっている。
街でよく見るホンダ「フィット」などの身近なコンパクトカーから、ポルシェ「911」や日産「GT-R」などのスーパーカー、さらにはもう販売を終了している三菱「ランサーエボリューションX」までもが一堂に会し、コース上のいたるところでバトルを繰り広げる様は、長丁場のレースでも決して飽きが来ないほど面白い。
※タイトルに一部誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
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