アルファ ジュリアの走りは3シリーズに匹敵。残るはドイツに負けない先進感
掲載 更新 carview! 文:山田 弘樹/写真:篠原 晃一
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ディーゼルユニットを搭載した「ディーゼル スーパー」は、Q4 ヴェローチェとは違い重厚な乗り味が興味深かった。これは単純に重たいディーゼルユニットを支えるサスペンション剛性の違いがもたらした差なのかと思いきや、搭載されるエンジンは、クラスいち軽いオールアルミ製。Q4 ヴェローチェに対し、車重は70kgも軽いのである。つまり、本当にアルファはこのジュリアを自らのアピール通り「スポーツ・ディーゼル」と捉えているのだ。
具体的にはディーゼル スーパーの方がQ4 ヴェローチェよりもしっかりした乗り味なのだが、しかしその乗り心地にゴツゴツ感はない。Q4 ヴェローチェが細身のスパゲティだとしたら、こちらは太麺のリングイネか。その足回りにはもっちりとした腰がある。そしてこの特性は、ディーゼルユニットの濃厚なキャラクターとも合っている。2.2Lの排気量を持つエンジンは、450Nmの最大トルクを1500rpmという極めて低い回転で発揮する。かつ190PSのピークパワーも3500rpmという低い回転で得られるため、トップエンドの5000rpm付近まで回すよりは、8速ATの細かいギア比を使い、ショートシフトで速度をグングン乗せて行く走りとなる。同じユニットを搭載するステルヴィオに対して、車重が200kg以上軽いことからも、馬力こそ20PS低いが動力性能に見劣りはない。むしろ加速感はこちらの方が上だ。
落ち着きのあるステアフィール。少ないロール量でピタッと収まるコーナリングフォーム。ひらりと舞うQ4 ヴェローチェに対し、じっくりとドライビングを見つめ直せる余裕がこのディーゼル スーパーにはある。最もハイパワーなクワドリフォリオほどではないが、本格派のフットワークである。この足回りを2.0Lのガソリンモデルに与えてもよいくらいだが、ソース(エンジンユニット)の個性に対するパスタ(シャシー)の選択は、シェフ(アルファロメオ)のセンスを尊重するのがよいと思えた。
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