【国産オラオラ顔がかわいく見える!?】 キャデラック エスカレード試乗記
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:編集部 15
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:編集部 15
「フルサイズのアメリカンSUV」と聞くと、ほぼ自動的に「がさつ」「デカすぎ」「内装のフィニッシュとかがアメリカン(←雑であるということの婉曲表現)」などのフレーズが脳裏に浮かぶ方もいらっしゃろう。
だがそれらのフレーズは、キャデラック エスカレード スポーツにはあまり当てはまらない。
いや確かに、モノコックではなくラダーフレーム構造の上に全長5400mm×全幅2065mm×全高1930mmの馬鹿デカいボディを載せているエスカレード スポーツの走行フィールは、決して「緻密」ではない。またドライブモードの「OFF ROAD」が「ルート外」という謎の日本語に訳されてしまっている点は、「がさつ」と言えるのかもしれない。
>>キャデラック エスカレードのユーザーレビューはこちらだが、まるでパナマ船籍の高級大型船がどんぶらこと海を行くようなニュアンスの走りは決して不快でもがさつでもなく、「これはこれで気持ちの良いものだな」と思える。また、先代では重量に負けていたと思えるブレーキも、現行型ではよく利く。いや「よく利く」というほどではなく、2740kgという車両重量のことを常に意識しながら加減速およびコーナリングをしないと、おそらくはドツボにハマるだろう。
とはいえブレーキは普通程度には利き、(ちゃんと減速すれば)コーナリング時に不安を感じることもない。またインテリアはフィニッシュがぜんぜんアメリカンではない(←ちゃんとしてるということの婉曲表現)ことに加え、デザインセンスも実に良好。上質なウッドと、絶妙に湾曲した有機ELディスプレイが織りなすセレブ的世界は、ほとんどゴールドマン・サックスの重役室だ。ゴールドマン・サックス社を訪問した経験は実はないのだが、たぶんそうだろう。
人によっては、トヨタ アルファードやレクサスLM以上の「オラオラ感」があるフロントマスクに拒否反応を覚えるかもしれない。だがオラオラ感もここまで突き抜けてしまえば、どこか「優しさ」に転じるような気もする。存在感や体格の次元が一般人(一般車)とあまりにも異なるため、いちいち一般人に「オラオラ!」などと、下品に2回も吠える必要がないのである。
あまりにも顔と体格と雰囲気が怖いため、びびって遠ざかる一般人に「いや私そんな怖い人じゃないんで、どうかご安心ください(笑)。あ、ハンカチ落としましたよ」と拾い、丁寧にホコリを払ったうえで手渡してあげる、身長188cm、体重100kgの筋肉質な男性。この車はそんな感じの人に近い。そして運転中はいっさい「オラオラァ!」などという気持ちにはならない。むしろマインド的には「豪華大型客船の船長さん」に近くなってしまう。
キャデラック エスカレード スポーツは、ラグジュアリーSUVの世界におけるM1エイブラムス主力戦車のようなものだろう。つまりは「最強」であり、「圧倒的」ということだ。圧倒的ゆえに、他者をわざわざ威嚇する必要がないのである。
>>キャデラック エスカレードのカタログページはこちら複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
日産に続きジャガーも! 2030年までのフォーミュラE参戦を決定「これは、電気自動車メーカーにとってのF1だ」
Honda R&D Challenge、スーパー耐久第2戦富士24時間で野尻智紀をゲストドライバーに起用
HELM MOTORSPORTS、車両変更となる2024年のFIA-F4に4台体制で参戦。チャンピオンを目指す
レンジローバー、2025年モデルの受注開始…ディーゼルモデルがパワーアップ
スズキ「モーターサイクルコレクション2024」 広島、福岡、香川、宮城の4会場にて開催
高性能「巨大ベッド」搭載!? 日産「新型“車中泊”カー」寝心地はどう? 実際に「泊ってみた」印象とは
クラウンクロスオーバーの新種「RSランドスケープ」に初遭遇。なぜ市販化されることになったのか? 開発陣がイベントで激白!【週刊スタッフブログ 号外】
レース後の失格どうにかしてよ! ダ・コスタ、ミサノ失格未だ納得できず「スポーツのためにも、別の方法が必要」
ヤマダホームズがヒョンデの新型EV『コナ』とセット販売開始
基本「想像は夢と知れ」! オープンカー乗りが突きつけられる現実6つとそれでも乗りたくなる魔力
ホンダと別れるレッドブル、自社製PU開発の進捗は? デビューまであと2年弱……車体開発で培った「“大胆さ”が活きる」とホーナー代表期待
マルク・マルケス、母国スペインGPで移籍後初ポールポジションを獲得! ドゥカティ陣営フロントロウ独占
史上最強のディフェンダー“オクタ”まもなく登場。V8搭載で2000万円級も初回220台は即完売か
ホンダが斬新デザインの電動SUV「e:NP2」を中国で発売。足元揺らぐBEV市場に不安も…
WR-Vには負けられん! 「ヴェゼル」が新顔「ハント」を加えて色々テコ入れ、格の違い目指す
【1年以内に発売予定!】トヨタ新BEV「bZ3C」&「bZ3X」を中国で世界初公開
マツダが後輪駆動スポーティセダン「EZ-6」を中国で発表! 新型「CX-5」を匂わすSUVコンセプトも
伝説の「パジェロ」に続き「パジェロミニ」も開発中か。三菱が“令和のRV軍団”復活へ
【こりゃ驚いた!】欧州三菱コンパクトSUV「ASX」がマイナーチェンジで顔一新!
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった