駆け込み需要ヒートアップ 7月のマーケット概況
掲載 更新 carview!
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海外メーカー製輸入乗用車は9カ月連続で前年を上回り、完全に復調傾向になっているが、金融危機以前の08年と比べると、1~7月の累計は10年が10万3485台、08年が11万9045台で、前年同期比は86.9%と、まだまだ2ケタのマイナスだ。そんななかで、08年ペースを上回る売れ行きになっているのがVWとアウディ。特にアウディは08年比112.2%と2ケタの伸びになっている(VWは104.5%)。
この7月もアウディは1322台で、前年同月比129.0%と好調をキープ。これで14カ月連続で前年同月比がプラスで、7月単月としてはアウディジャパンが発足した98年以来、過去最高となっている。1~7月の累計でも9940台で、前年同期比118.3%。海外メーカー製のみの輸入車市場シェアも前年の0.2ポイントプラスとなる9.6%を記録した。これは7月から始まった「アウディエコカーボーナスキャンペーン(2010年度燃費基準達成モデル16車に20万円の購入サポートを設定)」が好評を博していることに加え、エコカー減税対象車の「A3スポーツバック1.4TFSI」や今年1月に投入された「A5スポーツバック」、昨年来の人気モデル、「Q5」の売れ行きが好調なのが要因となっている。
アウディの好調さは世界市場でも同様で、今年上半期は新記録となる55万4939台で、前年同期比は19.1%増。過去最高だった08年と比べても7.5%増と絶好調なのだ。さらに今年はヨーロッパ市場を中心に、エントリーモデルとなる「A1」や「A7スポーツバック」など12のニューモデルが投入される予定で、スモールカーからプレミアムクロスオーバーモデルまでスキのないラインナップが実現しそうだ。
世界市場における今年の年間販売目標を、過去最高となる108万台に設定しているアウディだが、この勢いなら十分達成可能だろう。
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